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iモードに対応した「ファイルメーカー Mobile for i-mode」

 ファイルメーカーは、iモードからオフィスのデータベースを活用できるデータベース・サーバーソフト「ファイルメーカー Mobile for i-mode」を発表し、3月中旬に発売する。Windows版、Macintosh版、Linux版が用意され、価格はいずれも8万9000円。ただし、同ソフトの使用には「ファイルメーカーPro 5.5v2」以上、または「ファイルメーカーPro 5.5 v2 Unlimited」以上が別途必要となる。


FileMaker, Inc.社長 ドミニーク P. グピール氏
ファイルメーカー 代表取締役社長 宮本高誠氏

 「ファイルメーカー Mobile for i-mode」は、iモード端末からオフィスのデータベースをリアルタイムに活用できるデータベース・サーバーソフトウェア。iモードからのユーザーアクセス数には制限がなく、iモードに対応したすべての携帯電話から利用できる。

 「ファイルメーカーPro 5.5v2」以上、または「ファイルメーカーPro 5.5 v2 Unlimited」以上と組み合わせて使用することにより、Compact HTMLやCGIなどを記述することなく、クリック操作とレイアウトの追加だけで、iモード上での表示に対応するファイルメーカーProのデータベースが自動生成され、iモード端末からダイレクトに閲覧、編集、追加、削除、検索などができるようになる。一覧表示ではフィールド名を選択するだけで昇順・降順にソート可能。主要ページにはGIF画像を表示させることもできる。

 また、デスクトップのパソコン上でファイルメーカーProについて設定したアクセス権をiモード用データベースでも同様に利用でき、指定ファイルに対して実行可能な処理を制限したり、グループ設定でファイル内の特定要素へのアクセスを制限したりできる。このほか、同ソフトには各グループスタッフの連絡先やスケジュール管理、業務報告、会議室予約などが利用できる「モバイルグループウェア」と、顧客・商品情報、見積書や注文請書の作成、納品・請求・入金確認などが利用できる「モバイル営業支援ツール」の、カスタマイズ可能な2つのビジネスツールが同梱される。


Excelファイルに入力された住所録のデータからiモード用ページを自動生成するデモンストレーション。iモード用のビューア(画面中央下部)で生成されるページを確認できる
自動生成されたページにiモードからアクセスした画面。氏名を選択すると詳細情報が参照できる。氏名の左側に表示されている番号は端末のテンキー操作にも対応

 応用例としては、グループウェアや営業支援システムをはじめ、アンケート調査やマーケットリサーチ、宿泊やイベントなどの予約システム、在庫報告や仕入・販売管理、キャンパス情報などが想定され、すでにNHK、神戸女学院大学、伊豆・長岡温泉の「藍染の宿長岡ホテル」などで導入が決定しており、アナウンサーのためのモバイル辞書や面接予約システム、空室状況・宿泊予約などでそれぞれ活用されるという。対応OSはWindows 98SE/NT 4.0/2000 Pro、Windows 2000 Server、Mac OS X 10.1、Mac OS X Server 10.1、Linux 7.1、Apache 1.3.19。

 米FileMaker社長のグピール氏は、日本市場をターゲットにした製品を今回投入することについて、「現在の携帯電話は数年前のパソコンと同等の機能を持ち、ことに日本では、現在iモードが3000万以上のユーザーを有し、世界でも日本はワイヤレス市場をリードする戦略的市場であると判断している」とコメント。また、ファイルメーカー代表取締役社長の宮本氏からは、同製品の差別化戦略として、今後はPocket PC対応版も投入する予定であることが発表され、1つのデータベースでPalm、iモード、Pocket PCなどのモバイルからシームレスに活用できる点や、通常のサポート体制に加え、システムの導入から稼動までを一括サポートするサービスなどが挙げられた。

 なお、同時に米FileMaker社から、日本でも発売中のPalm OS向けデータベースソフト「ファイルメーカー Mobile for Palm」の最新版にあたる「FileMaker Mobile 2 Companion for Palm OS」が発表された。こちらはパソコンから必要なFileMakerのデータを選択してPalm OS上へ取り込め、PalmのHotSyncを介してパソコンのデータベースと同期することが可能。最新版ではハンドヘルド上でのデータやインターフェイスに関する改良が行なわれ、Mac OS X、Mac OS、Windowsをサポートしている。ただし、「FileMaker Pro 5.5v2」と共に使用する必要がある。

 こちらの価格は49米ドルで5月発売の予定だが、前バージョン(Mobile 1)の正規ライセンスユーザはダウンロードによる無償アップグレードが可能。日本市場向けの製品については、製品の最終仕様や発売時期、価格などは今のところ未定となっている。


・ ニュースリリース(ファイルメーカー Mobile for i-mode)
  http://www.filemaker.co.jp/news/p20020205.html
・ ニュースリリース(FileMaker Mobile 2 for Palm OS)
  http://www.filemaker.co.jp/news/p20020205_6.html


(松下 麻利)
2002/02/05 19:30

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