ファイルメーカーは、iモードからオフィスのデータベースを活用できるデータベース・サーバーソフト「ファイルメーカー Mobile for i-mode」を発表し、3月中旬に発売する。Windows版、Macintosh版、Linux版が用意され、価格はいずれも8万9000円。ただし、同ソフトの使用には「ファイルメーカーPro 5.5v2」以上、または「ファイルメーカーPro 5.5 v2 Unlimited」以上が別途必要となる。
FileMaker, Inc.社長 ドミニーク P. グピール氏
ファイルメーカー 代表取締役社長 宮本高誠氏
「ファイルメーカー Mobile for i-mode」は、iモード端末からオフィスのデータベースをリアルタイムに活用できるデータベース・サーバーソフトウェア。iモードからのユーザーアクセス数には制限がなく、iモードに対応したすべての携帯電話から利用できる。
応用例としては、グループウェアや営業支援システムをはじめ、アンケート調査やマーケットリサーチ、宿泊やイベントなどの予約システム、在庫報告や仕入・販売管理、キャンパス情報などが想定され、すでにNHK、神戸女学院大学、伊豆・長岡温泉の「藍染の宿長岡ホテル」などで導入が決定しており、アナウンサーのためのモバイル辞書や面接予約システム、空室状況・宿泊予約などでそれぞれ活用されるという。対応OSはWindows 98SE/NT 4.0/2000 Pro、Windows 2000 Server、Mac OS X 10.1、Mac OS X Server 10.1、Linux 7.1、Apache 1.3.19。
なお、同時に米FileMaker社から、日本でも発売中のPalm OS向けデータベースソフト「ファイルメーカー Mobile for Palm」の最新版にあたる「FileMaker Mobile 2 Companion for Palm OS」が発表された。こちらはパソコンから必要なFileMakerのデータを選択してPalm OS上へ取り込め、PalmのHotSyncを介してパソコンのデータベースと同期することが可能。最新版ではハンドヘルド上でのデータやインターフェイスに関する改良が行なわれ、Mac OS X、Mac OS、Windowsをサポートしている。ただし、「FileMaker Pro 5.5v2」と共に使用する必要がある。