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凸版印刷と米イー・インク、電子ペーパーを来年から商用化

電子ペーパー内蔵PDAのサンプル
 凸版印刷は、電子ペーパーを開発するベンチャー企業、米イー・インクに2500万ドルの追加出資を発表。両社は2003年夏に8インチモノクロ版の電子ペーパーを量産開始する。

 今回発表されたのは、LCDより軽量・薄型、低消費電力で電子ブックリーダーやPDAなどに応用できるバックライト不要の電子ペーパー。プラスチックの基板に、米イー・インクの独自技術となる電子インクカプセルを配置し、TFTで制御するというもの。電子ペーパーの特徴としては、パネルがプラスチックでできているため、軽量かつ薄型にできることや、PDAや電子ブックリーダーなどモバイル機器に応用した場合にも強度が得られること、リフレッシュ時以外のコンテンツ閲覧時には電力を消費しないため、液晶パネルよりも遙かに駆動時間を伸ばせることなどが挙げられる。

 今後のスケジュールとしては、2月15日にガラス基板を使用したPOP広告用のモノクロ電子ペーパー「Ink-in-Motion」をリリース。その後、2003年夏にプラスチック基板のモノクロ版電子ペーパー、2004年初頭にカラー版を出荷する予定。2005年には月産150万枚のペースで量産体制に入る計画。量産ベースが確立する2003年夏以降は、月の売上高で100億円前後を見込んでいるという。

 なお、出資比率等は明らかにされなかったが、凸版印刷は2001年5月にもイー・インクに対して500万ドルの出資を行なっており、イー・インクの2番目の大株主。凸版印刷は、印刷業務で広げてきた出版社とのネットワークや販売ルートなどを活かして、日本市場を独占的に展開していく。また、市場の動向を見極めつつ、数十億円単位での投資を継続的に行なう見通し。


電子ペーパーを用いた電子ブックリーダーのサンプル

電子ペーパーの仕組み。TFT基板と電子インクを組み合わせる ロードマップ。量産は来年から

・ ニュースリリース(イー・インク、英文)
  http://eink.com/news/releases/pr49.html
・ 凸版印刷
  http://www.toppan.co.jp/
・ イー・インク
  http://eink.com/



2002/02/04 17:44

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