|
|
|
左から電通の成田社長、新会社の藤田社長、ドコモの立川社長
|
NTTドコモ、電通、NTTアドの3社が6月1日、iモード向けに広告を配信する新会社を設立した。7月より広告配信サービスを開始する。
新会社の社名は「株式会社ディーツーコミュニケーションズ(D2C)」で、DigitalとDirectという意味を表すとともに、ドコモと電通のそれぞれの頭文字を取って名付けられた。資本金は4億9000万円で、出資比率はドコモが51%、電通が46%、NTTアドが3%。社長には電通の藤田明久氏が就任する。
同社が扱う広告については3つの形態がある。1つは、ドコモが新たに用意するキャンペーン情報コーナーでのプレゼント・キャンペーン情報の提供。2つ目は、「今週のお知らせ」コーナーへのバナー広告の表示。3つ目は、これまで使われてこなかったiモードのプッシュ型サービス「メッセージフリー」。
ただし、いずれの広告についても、ドコモの管理の手が届かない公式メニュー以外の勝手サイトにはリンクを張ることはできない。
キャンペーン情報は、iメニューに新設される新コーナー。利用者にとって有用なプレゼントや割引キャンペーンなどの情報が集められ、このコーナーに掲載される。また、「今週のお知らせ」は、公式メニューで提供される新サービスの情報が掲載されるコーナーだが、画面のトップにバナー広告が表示される。発生するパケット料金については、当面はユーザー負担になるが、広告主がこれを負担するようなモデルについても検討しているという。
メッセージフリーは、iモードメールのプッシュ機能を利用したオプトインメールサービス。事前に登録したユーザーに対してのみメール広告が送信される。パケット料金については広告主が負担する。
D2Cでは、これらの広告配信の管理を行ない、営業については電通やNTTアド、その他の広告代理店に任せる。
NTTドコモの立川敬二社長は「iモードサービスの開始当初、ユーザーが少ない状態では広告メディアとして成立しないと考えていた。利用者数が700万を突破し、アクセス数も増えており、広告メディアとしても十分に成り立つようになった」と新会社設立の理由について語った。
■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew0601.html
ディーツーコミュニケーションズ
http://www.nttdocomo.co.jp/d2c/
(湯野 康隆)
2000/06/01 18:15
|
|
|
|