9月21日から23日まで、東京ビッグサイトで第38回アミューズメントマシンショーが開催されている。21日、22日の両日は招待日となっており、一般公開は23日(10:00~17:00)。アミューズメントマシンショーはゲームセンターなどに置かれるゲームマシンやプライズなどの見本市だ。ケータイの普及に伴って、プリクラ感覚で撮影してその場で待受画面にしたり、着信メロディをダウンロードするマシンなどがいくつか出展されており、ここではそうしたケータイ関連マシンをレポートする。
● カプコン:着メロコレクションにカメラを搭載
カプコンは、本誌の着メロランキングでもおなじみの「着メロコレクション」にカメラを搭載した「ケータイナビゲット(仮)」を参考出展。「ケータイナビゲット(仮)」では、「着メロコレクション」の従来からの着メロダウンロード機能、用意されたゲームキャラなどの待ち受け画像をダウンロードする機能に加え、その場で撮影した画像を待ち受け画像にできる「マチキャラショット(仮)」機能と、着メロ選択にゲーム性を持たせた「MY MELO研究所(仮)」の2つの機能が新たに追加されている。また、現行機種では青のみのボディカラーも3色をラインナップ、設置店の雰囲気や好みに合わせて選択できるようになるもよう。発売時期や価格は未定。
また、「着メロコレクション」ではこの9月からDDIポケットのH"(エッジ)に対応。こちらはシリアルケーブル接続ではなく、PメールDXのメールアドレスに送る方式で、マシン本体にはPHSが内蔵された。
マチキャラショット(仮)は、携帯電話の機種を選択してケーブルで携帯電話を接続した後、筐体上の中央にあるカメラで撮影した画像を携帯電話の待ち受け画面にできるというもの。画像のサイズは、機種に合わせて自動的に最適化される。1回のプレイ料金は未定だが「他社と比べて高いという価格にはなりません」とのこと。
MY MELO研究所(仮)は、やはり携帯電話の機種を選択してケーブルを接続した後、画面に表示される10問の質問に答えると、マシンが自動的にプレーヤーにあわせたオリジナル着メロ1曲と、着信メロディ1曲を選んでくれる。音楽センスの採点もあり。ただし、こちらの機能はできたてのほやほやなので、展示会場で声などを反映して製品版では変わっている可能性も大きいという。
また、カプコンでは携帯電話のコイン式汎用充電器を展示。標準価格4万9800円。12月頭よりサンプル出荷を開始するという。NTTドコモ、J-フォン、au(PDCのみ)、ツーカーなど全キャリアの人気機種に対応。筐体は170×190×200mm(高×幅×奥行)と比較的コンパクトで重量も約1kg。充電時間は機種にもよるが、空の状態から満充電まで約1時間みれば大丈夫という。ホテルをはじめ、カラオケルーム、まんが喫茶など客がある程度の時間滞在する店舗への設置を想定しているそうだ。
■URL
カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
着メロコレクションホームページ
http://www.capcom.co.jp/chaku/
● アトラス:プリネット・ステーションがJ-スカイ、EZwebにも対応
ひらちれ嬢の連載でご紹介したプリネット・ステーションが、この夏からJ-スカイとEZwebにも新たに対応。普通のプリクラと同様に撮影した後、プリントアウトされるプリクラシールにはプリネットIDとパスワードが印刷されている。iモード/J-スカイ/EZweb対応の携帯電話でプリネットステーションのサイトにアクセスしてこのID・パスワードを入れると画像が表示できる。これを待ち受け画面にしたり、プリネットのユーザー同士でプリクラ画像付きメールを交換したりできるのだ。
■URL
・アトラスのアミューズメントマシン情報
http://www.atlus.co.jp/am/printclub/index.html
● ジャレコ:ケータイピピ・City Version
ジャレコも、プリクラ感覚でケータイ待ち受け画像を作れる「ケータイピピ」を展示。ジャレコでは携帯電話の販売店などでも置けるコンパクトな筐体の「ケータイピピ・City Version」をこの9月に発売、今後はケータイピピ・City Versionの販売に力を入れていきたいとのことだ。ケータイピピのセールスポイントは、プレーヤーが機種選択をする必要がないこと。ケーブルに接続するだけで、マシンが携帯電話の機種を自動認識して、撮影した画像サイズも自動的にリサイズしてくれるラクチン設計だ。対応機種は現在iモード機のみだが、人気機種はすでにN502itもサポート。最新機種への対応をすばやく行なっていくという。プリネット・ステーションのような自分で背景を自由に描くようなお絵かき機能は備えていないが、フレームのデザインは32種類を用意、毎月入れ替えていく。プレイ料金は設置店により違うが、1回200~300円ていどとのこと。
このほか、ケータイピピでは、マイアルバムも作成可能。マシン内蔵のハードディスクに記録するので、現在は撮影したマシンでなければ取り出せない。この点は、今後PHS通信カードの追加により、ネットワーク端末としてオンラインのコンテンツを追加していくという。
■URL
・ケータイピピのサイト「ピピクラブ・ドットコム」
http://www.pipiclub.com/
● ナムコ:ケータイ待ち受け画像作成マシン「バシャリンク」
ナムコも、携帯電話の待ち受け画像をプリクラ感覚で作れるマシン「バシャリンク」を参考出展。発売の時期は未定だが、こちらは本体付属のケーブルでダウンロードするのではなく、アトラスのプリネット・ステーション同様に、サーバーに携帯電話からアクセスしてダウンロードする方式だ。発売時期は未定。
■ URL
ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/home/index.html
(工藤 ひろえ)
2000/09/21 20:45
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