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国土交通省および財団法人運輸政策研究機構は、NTTドコモ、京急中央交通、横須賀市などと、PHSを利用したタクシー配車システム「オンデマンド交通システム」の実証実験を神奈川県の一部地域で開始した。 「オンデマンド交通システム」は、都市部における交通利用環境の改善や交通弱者対策などの問題解決を図ることを目的に、国土交通省および財団法人運輸政策研究機構が行なう実証実験で、NTTドコモのPHS（パルディオ「641Sf」）を貸与したモニターに、そのPHSでタクシーの配車依頼を行なってもらうというもの。 具体的には、タクシーにGPS搭載端末を設置し、実験区域内でモニターがPHSからタクシーの配車を依頼すると、モニターの位置情報などがタクシー会社の位置管理システムに届けられ、モニターの現在位置に最も近い空車のタクシーへ迎車指令が出される仕組み。実際の実験では、横須賀市の協力のもと、NTTドコモがタクシー会社の京急中央交通などと共同で取り組む。また、付加サービスとして商店街や病院などの情報もWebでPHSに配信される。 対象エリアは、神奈川県横須賀市の「久里浜行政センター所轄区域」（久里浜台、長瀬、久比里など）、「北下浦行政センター所轄区域」（野比、栗田など）、「浦賀行政センター所轄区域」（浦賀町、南浦賀など）。10月に同所轄区域在住の満20歳以上を対象としたモニター公募が横須賀市のWebサイトで行なわれた。 実験は2002年２月中旬頃まで実施される予定で、これにより、地域住民には利便性の向上した交通機関、交通事業者には乗客の増加、自治体には地域間の交通利用の格差を解消した行政の実現などに繋げるという。 ・ 「オンデマンド交通システム」モデル実験について（横須賀市） http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/on_demand/ ・ 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/ ・ 運輸政策研究機構 http://www.jterc.or.jp/ ・ NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/ ・ 京急中央交通（京急グループ） http://www.keikyu.co.jp/group/ （松下 麻利） 2001/11/27 19:10 | ||||||
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