ネット関連の展示会「NETWORLD+INTEROP 2000 TOKYO」が6月7日から9日にかけて幕張メッセで開催されている。携帯電話関連で注目されるのは、次世代無線通信規格「Bluetooth」のモジュールを組み込んだ製品の展示だ。
Bluetoothは、2.4GHzの周波数帯域を利用し、10~100mの近距離で1Mbpsのデータ通信を可能にする無線通信規格。エリクソン、ノキア、IBM、インテル、東芝といった企業が中心となり仕様の策定を進めており、今年の夏から秋にかけて対応するパソコン関連製品が出荷される見通しとなっている。
■URL
・NETWORLD+INTEROP 2000 TOKYO
http://www.sbforums.co.jp/ni2000/
●エリクソン、GSM端末用のBluetoothアダプター
エリクソンは、携帯電話向けのBluetoothアダプターと、Bluetoothモジュールを組み込んだヘッドセットを展示している。いずれの製品も年内に欧州で発売される予定。
ただし、携帯電話向けのアダプターはGSM方式の端末専用。これは、日本で主流のPDC方式の携帯電話のインターフェイスでは携帯電話本体からの電源供給ができないため。同社では、PDC方式の携帯電話向けのアダプターを日本向けに製品化する予定はないが、IMT-2000対応の携帯電話を出荷する際にモジュールを内蔵する形で製品化したいとしている。
■URL
・エリクソン
http://www.ericsson.co.jp/
●ノキア、デジタルカメラの画像をPDAに転送
ノキアでは、Bluetoothモジュールを組み込んだデジタルカメラと携帯端末「Nokia 9110 Communicator」を展示。実際にデジタルカメラで撮影した画像データを携帯端末にBluetoothを用いて転送するデモが行なわれていた。
■URL
・ノキア
http://www.nokia.co.jp/
●ザーコム、コンパクトフラッシュ型のBluetoothアダプ
ザーコムのブースでは、Windows CE機を使ってBluetoothアダプターのデモを行なっている。利用されているのはコンパクトフラッシュ型(Type1)のBluetoothアダプターで、今秋にも製品化される予定。価格は150~160ドル程度になる見込みで、PCカード型の製品も出荷される予定とのこと。
■URL
・ザーコム
http://www.xircom.co.jp/
(湯野 康隆)
2000/06/07 18:29
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