ケータイ Watch
最新ニュースIndex
【 2009/06/26 】
携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
[17:53]
ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
[16:47]
ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
[15:51]
ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
[15:34]
カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
[14:56]
テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
[13:54]
ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
[13:22]
SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
[13:04]
「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
[11:14]
アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]

インターネットITSプロジェクト、IPv6を用いた車両2000台規模の実証実験

プロジェクトの代表を務める慶應大学教授 村井純氏
 経済産業省の支援を受け、4月からITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の技術開発および実証実験を行なっているインターネットITS共同研究グループは、2002年1月から3月にかけて、大規模実証実験を実施すると発表した。同研究グループには、慶応義塾大学SFC研究所、トヨタ自動車、デンソー、日本電気が参加している。実験の予算規模は20億円で、うち半分の10億円を経済産業省が、のこり半分を慶應義塾大学ほか参加社が負担する。

 プロジェクトでは、ITSのアプリケーションや機器をさまざまな業種の事業者が開発・商品化できるよう、IPv6を用いたシステムの共通基盤となるべき部分を開発し、使用を作成するのを主眼としている。プロジェクトの成果をもとに、自動車にかかわる技術的な標準化規格についてはISOに、ワイヤレスインターネットに関わる部分についてはITFに提案していく。

 実証実験は首都圏と名古屋で行なわれる。首都圏では、一般ドライバーを対象とするサービス、名古屋ではタクシー会社など輸送事業者やその利用者を対象としたサービスの実験および検証を行なう。首都圏では、日赤三菱やパーク24から協力を得て、ガソリンスタンドや駐車場での決済、サービス案内、コンテンツ配信などのサービスのほか、走行中の情報提供などの実験を70台程度の車両を使って行なう。名古屋では、名古屋タクシー協会会員の協力を得て1700台程度の車両を使い、タクシー業務のためのサービスや、乗客向けの情報提供サービス、自動車をプローブ(触手)として集めた情報を提供するサービスなどの実験を行なう予定だ。

 ほかに、将来的な実現が見込まれるシステムを実装した高機能実験車を1台製作する。IPv6による車内ネットワーク化やメディアフリーの通信ルータ機能の実装や、運転者の安全支援や車両動態監視、乗員別健康管理などのアプリケーションの実証を予定している。

 実験車両では、IPv4とIPv6の両方が用いられる。また、実験のプロバイダーはプロジェクトメンバーである日本電気が運営するBIGLOBEと、WIDEプロジェクトの接続口が用意される。コンテンツ提供事業者としては、中部マルチメディアコンソーシアム会員とリクルートが協力、電子決済事業者では、はビットワレットが協力する。


どこでもいつでもインターネットを利用でき、配車システムや地図情報配信などをさまざまな事業者が開発できる基盤技術の確立が目的 実証実験ではIPv6とIPv4の両方を利用。IPv6に対応させた車載機器も使う

・ インターネットITSプロジェクト
  http://www.internetits.org/


(工藤 ひろえ)
2001/10/18 17:02

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2001 Impress Corporation  All rights reserved.