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KDDIと東芝は、GPS機能搭載の携帯電話と情報家電を組み合わせ、利用者の好みや行動などを把握した必要情報を携帯電話にメールで配信する実験を、2002年３月から東京都と愛知県の一部で実施する。 この実験は、KDDIが今年７月に発表した、光ファイバーを各家庭に接続するFTTH（Fiber To The Home）によるブロードバンド事業の本格展開に向け、技術検証やビジネスモデル確立を図るためトライアルの一環として行なわれるもの。トライアル期間は2002年３月～2002年８月の予定で、実施エリアは東京都（文京区と新宿区）の一部と、愛知県豊田市の一部。モニター数は合計500世帯程度で、現在モニターを募集している段階。 東芝は、今年７月のKDDIの発表の中で、このトライアルの参加企業として名前が挙がっており、今回の実験に参加するに至った。実験内容は、光ファイバーを敷いた家庭内で、通信機能を搭載した情報家電同士を接続し、利用者の好みや行動などを把握、必要な情報を判断して利用者の携帯電話にメールで通知するというもの。 具体的な例としては、冷蔵庫などの家電製品に東芝が開発したエージェントシステムと液晶パネルを搭載し、利用者が必要な食料品などの名前を入力すると、その内容が東芝のデータセンター（エージェントサーバー）に転送・記憶される。サーバー側には、スーパーなどの提携店舗の場所や商品があらかじめデータベース化されており、利用者がGPS機能を搭載した携帯電話を持ってその店舗の付近を通ると、エージェントサーバーが利用者の位置を特定し、冷蔵庫に入力された必要な食料品名などが、携帯電話にメールで通知される。また、携帯電話にはこうした通知のほかに、提携店舗の商品情報や割引クーポンなども配信される。 東芝側ではこの実験を、同社が将来的に製品化を検討する情報家電向けの搭載ソフト「エージェントシステム」の運用をにらんだものと位置付けている。また、Bluetoothによる通信機能を備えた情報家電の展開も視野に入れているという。 ・ KDDI http://www.kddi.com/ ・ 東芝 http://www.toshiba.co.jp/ ・ FTTHによる事業展開およびトライアルの実施について（KDDI） http://www.kddi.com/release/2001/0719-1/index.html （松下 麻利） 2001/10/17 20:08 | ||||||
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