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同システムは、あらかじめ携帯電話ユーザー（消費者）に会員番号などの個人情報を記録した非接触ICタグを配布し、駅やショッピングモールなどに設置したリアプロジェクションTVやプラズマディスプレイなどに表示された広告情報へ、消費者が非接触ICタグをかざすと、折り返し消費者の携帯電話に広告内容の詳細などがメール配信されるというもの。 非接触ICタグはストラップの形状に加工しておくことで、常に消費者の携帯電話のそばに位置するようにしておき、またディスプレイには非接触ICタグの登録情報を読み取るためのアンテナを内蔵し、タグから読み取ったデータを処理してネットワーク経由でサーバーに送信するためのパソコンを接続しておく。タグの読み取り用アンテナは、画面上に透明な電極を設ける方式と、ディスプレイの近くに専用アンテナを設置する方式のいずれかが予定されているという。なお、タグをディスプレイ画面にかざしてから最短10秒程度で携帯電話にメールが届くが、電波状況によりタイムラグは異なる。 なお、このシステムはプラズマディスプレイなどに限らず、紙製ポスターやPOPなどでも同様のシステム構築が可能で、各種キャンペーン情報の配信や、コンサート・旅行などの広告情報配信、企業の採用情報配信などが用途に想定されているという。 同社では、ポスターなどの広告媒体の場合、消費者がその広告の前から離れると購買意欲が薄れてしまう可能性があり、また、キャンペーン応募や資料請求などの手段でない限りは広告効果を数字として表すことは困難だが、このシステムではその場で資料請求や申込などの購買行動を直接起こせるという点をメリットに挙げている。また、具体的なアクセス状況から、どの駅のどの場所に設置したディスプレイが最も効果的かを検証することも可能であるとしており、コンテンツ提供会社などと協業して2002年頃の事業化を目指すという。 具体的には、同社のインターネット総合サービス「MediaGalaxy」や、企業の携帯向け情報ビジネスのサポートを行なうサービス「MobileGalaxy」の参加企業約500社を中心に、このシステムを使用したモバイルソリューションを提供していくという。「MediaGalaxy」および「MobileGalaxy」の参加企業以外への提供も予定されているが、現段階では具体的な提供料は未定。 ・ 大日本印刷 http://www.dnp.co.jp/ （松下 麻利） 2001/09/11 14:43 | ||||||
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