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旭化成とオムロンソフト、音声で日本語を入力できるシステム
旭化成とオムロンソフトウェアは共同で、組込機器向けの日本語音声入力システムを開発した。
今回開発された音声入力システムは、旭化成が従来より開発していた組込機器向けの音声認識エンジン「VORERO(VOice REcognition RObustR)」と、オムロンソフトウェアのかな漢字変換エンジン「モバイルWnn(うんぬ)」の2つの技術を組み合わせて開発されたもの。「VORERO」で音声を認識・解析したテキストをモバイルWnnで漢字変換を行なう。
モバイルWnnは、携帯電話などのメモリなどハードウェアの制限が厳しいモバイル機器向けに開発された日本語変換システム。辞書のサイズも351~1068KBの3タイプが用意されており、機器メーカー側でどれを載せるか選択することができる。携帯電話では、8月中旬にauより発売が予定されているC414Kやすでに発売されているNTTドコモのSO503iなどで採用されている。
一方、VOREROは、事前にユーザーの声を登録する必要がなく、不特定多数のユーザーに対応した音声認識エンジンで、日本語やアメリカ英語の認識が可能。音声の中からキーワードのみを聞き分ける機能や雑音を排除する機能などを備えている。
同システムと、専門辞書を組み合わせると、「人名」と発声した場合には人名専用の変換辞書を呼び出し、変換効率を高めたり、「アミューズメント」と発声すると、アミューズメント施設の一覧を出すといったことが可能になるという。
同システムは組込機器向けにカーナビゲーションシステムや携帯電話への応用が期待されるが、オムロンソフトウェアでは、「カーナビへの導入が携帯よりも先になる。ハードウェアの制約により、すぐ携帯電話に搭載するというのは難しいが、将来的には取り組んでいきたい」としている。また、今後両社は、カーナビや携帯電話メーカーに対して同システムの導入を促していくという。
・ オムロンソフトウェア ソフトウェアプロダクト事業部
TEL: 044-246-6006
E-MAIL wnn-info@omronsoft.co.jp
・ ニュースリリース(オムロンソフトウェア)
http://www.omronsoft.co.jp/press/asahimwnn.html
(伊藤 大地)
2001/08/09 18:32
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