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日立製作所Net-PDAベンチャーカンパニーとザイブナーコーポレーションは、ザイブナー社が保有するウェアラブルPCの特許を日立にライセンスし、日立がザイブナー社に製品をOEM供給すると発表した。製品は年内にも米国発売される予定で、価格は2000ドル(25万円程度)以下の見込み。
ザイブナー社のウェアラブルPCは、主に電力プラントや航空エンジンなどの産業用機器のメンテナンス時にハンズフリー操作で用いられ、マニュアルを参照しながら作業を行なう建築現場でも重要なツールとして認識されつつあるという。また、これら従来の産業用途に加え、インターネットへの接続も可能なことから、コンシューマー向けにもエンターテイメントの用途として、その利用が期待されている。
これらの背景を踏まえ、ザイブナー社は日立からのOEM供給により製品のマーケティング・販売を米国で行ない、コンシューマー向けにも発売を予定しているという。一方の日立も、今回のライセンス契約により同製品を自社ブランドでも販売するという。
OEM製品は、Windows CE 3.0を搭載し、CFスロット、USBポート、32MB RAMを装備しており、電源には充電式バッテリーが採用されている。ディスプレイは片目の前に装着するヘッドマウント形式で、60cm先にSVGA(800×600)サイズの13インチモニター画面を見ているような感覚で映像が表示される。本体は手のひらサイズで腰や胸にかけることができる。操作は、手のひらの指紋で方向を感知し、マウス感覚で操作できるリモコンで行なう。総重量は310g。
・ ニュースリリース(日立)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2001/0719/index.html
・ ザイブナーコーポレーション
http://www.xybernaut.co.jp/
(松下 麻利)
2001/07/23 14:08
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