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iモード端末、特定コマンドメールで勝手に電話をかける問題

 NTTドコモは、一部のiモード端末について、特定の文字列を含んだメールを受信して開封すると、勝手に電話をかけたりメールを発信するという問題があることを明らかにした。ドコモでは、意図しない発信を防ぐ方法などをアナウンスしている。

 今回明らかになった問題は、特定のコマンド文字列を含んだメールを開封した際、ユーザーが意図しない相手に電話やメールを自動発信してしまうというもの。iモード端末が持つ、公にされていない拡張機能の仕様によるものと見られる。昨年もiモード端末で同様の問題が見つかり、昨年12月以降に発売された端末については対策を講じていたが、今回発見されたのは別のコマンド文字列によるもので、発売中のほとんどの端末に影響がある。

 端末によっては、ダイヤルやメール発信前に確認メッセージが表示されるので、ユーザーは問題があったことを認識して不要な発信を防ぐこともできるが、一部の機種に関しては、メールを開いただけで勝手に発信が行なわれる。

 確認メッセージなしで自動ダイヤルされうるのはSO502i、D502i、F502i、F502it、N502i、N502it、SO503i、N503i、F209i、N209i、N210i、N821i、P821iで、自動メール発信されうるのはSO502i、F502i、F502it、F503i、SO503i、F209iなどとなっている。また、メールによっては端末がフリーズ状態になることもあるという。

 ドコモではこれらの問題に対して「所在不明のメールは開封しない」「自動ダイヤルした場合は、直ちに通信を中断する」「自動メール発信した場合は直ちに通信を中断する」「フリーズした場合はいったん電池パックをはずして携帯電話を再起動させる」といった対策をホームページやダイレクトメール、iモード「今週のお知らせ」で告知している。また、2001年7月以降に発売される機種については、端末の設計自体に対策を講じるという。

 ドコモによると、現在までこの問題を利用した悪質なメールによる被害は報告されていない。しかしドコモではこうした悪質なメールについて「健全なモバイルインターネットの普及促進を阻むもの」としており、法的手段を含めた対応を検討しているという。

 なお、ドコモでは法的な問題からユーザー間の通信内容を見ることができないため、サーバー上で問題のある文字列をメールから削除するといった対策は取れないとしている。


・ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0613b.html


(白根 雅彦)
2001/06/13 19:55

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