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音声通話も可能なVisor用PHSモジュール「SMARTCOM」

※写真はVisorPhone
 ハンドスプリングと日本通信、東京通信ネットワークの3社は、ハンドスプリングのPDA「Visor」用のPHSモジュール「SMARTCOM for VISOR」の共同開発および販売において業務提携を結んだ。

 SMARTCOMは、ハンドスプリング製のPalm OS搭載PDA「Visor」用の拡張モジュール。すでに欧米では、GSM方式の携帯電話を内蔵したVisor用拡張モジュール「VisorPhone」が販売されているが、SMARTCOMはその日本版となる。GSM携帯電話の代わりにアステルのPHS機能を内蔵しており、アステルの通信網を利用したデータ通信と音声通話が行なえる。

 SMARTCOMの開発は東京通信ネットワークが担当し、日本通信は法人向けのソリューション開発・販売を行なう。個人向けの販売はアステルとハンドスプリングの販売網を通じて行なわれる予定。価格は1万~1万5000円程度になる見込みで、発売は今秋を予定している。

 現在のところ、共同開発の合意という段階なので、細かい仕様は決定していないが、概ね欧米のVisorPhoneと同等の機能が搭載される見込み。

 データ通信は、データ通信専用のPHSカードと同等の機能を利用できる。通信速度は32kbpsで、ドットiのアクセスポイントに加え、PIAFS 1.0に対応したアクセスポイントが利用可能。ドットi端末のように利用でき、ドットi公式サイトへアクセスしたり、ドットi端末同様のメール機能を使える。位置情報を利用したコンテンツには対応予定だが、メールの着信通知に対応するかどうかなどについてはまだ確定していない。

 音声通話機能はVisorPhone同様、モジュール前面部のスピーカーを受話部とし、Visor本体の下部のマイクを送話部として、Visor自体を受話器のようにして利用できる。イヤホンマイクの利用も可能。データ専用PHSカードと異なり、通話待受も行なうため、モジュール側にバッテリーを搭載する。バッテリーの充電はVisorのクレイドル経由で行なうが、クレイドルに充電機能のないVisor Deluxeなどではモジュール専用の充電機器が必要になる見込み。

 SMARTCOMではハンドスプリングが供給するVisorPhoneと同じ筐体が使用され、表面印刷が異なる以外のデザインはほぼVisorPhoneと同じデザインになる予定。ただし、SMARTCOMはGSM携帯電話よりも消費電力が少なく、小型化が可能なPHSモジュールを内蔵するので、バッテリーなどのサイズが小さくなる可能性があるという。



・ ニュースリリース(ハンドスプリング)
  http://www.handspring.co.jp/company/news_010601-2.asp?
・ ニュースリリース(日本通信)
  http://www.j-com.co.jp/news/release/0022.html
・ ニュースリリース(TTNet)
  http://www.ttnet.co.jp/news/news_h13/h130601.html


(白根 雅彦)
2001/06/01 17:48

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