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ISRのWebメールシステム「@Box」がiアプリに対応

 インターナショナルシステムリサーチ(ISR)は、携帯電話から利用できる同社のWebメールシステム「@Box」に、パケット圧縮機能(iアプリ向け)を追加した新バージョンの提供を7月から開始する。

 「@Box」は、パソコンおよびiモード・J-スカイ・EZwebの各端末からアクセス可能なWebメール機能と、携帯電話向けにメールを転送する機能を備えたゲートウェイサーバー。APOP、SSLなどのセキュリティ機能を装備するほか、外部のPOPサーバーからのメール取得機能なども搭載されている。同社では、このシステムを昨年12月からISP向けに販売している。

 新たに追加された新機能「メッセージ同期機能」は、サーバー上のデータを自動的に取得できるiアプリの特性(エージェント機能)を活かしたもので、iアプリとして動作する「@Boxメーラ」が、定期的にWebサーバーへメールの到着を確認しに行き、未読メールが到着している場合にはその件数を@Boxメーラー上に表示する。

 複数の受信メール件数がたまり、ユーザーがダウンロードする際には、サーバー上で未読メールを圧縮した状態でダウンロードするため、その分パケット代が節約できる。同社によると、圧縮により平均20~30%(最大50%)程度データが小さくなるという。ただし、メッセージが100バイト以下の場合は充分な圧縮効果が得られないため、複数メッセージをまとめることで圧縮効率を高める仕組みになっている。

 ユーザーは、ある程度の件数がたまったのを@Boxメーラで確認してからダウンロードできる。また、新着メールのチェック方法は、自動チェックとマニュアルチェックの双方から選択して設定できる。同社では、今後サービス開始が予定されているJ-スカイのJavaサービスなどにも、同機能を順次対応させていく予定。

 なお、新バージョンではパケット圧縮機能のほかに「メッセージ同期機能」も同時に追加される。こちらの機能では、POPにより既存のメールサーバーからメールを取得し、新規到着メールのみを@BoxサーバーへHTTP経由で送信するしくみで、ファイヤーウォールの設定変更なしでサーバーのメッセージを携帯電話から読み出し・削除することが可能。

 新バージョンの「@Box」利用料は、ライセンス売り切りで1ユーザーにつき3000円程度になる見込み。


・ インターナショナルシステムリサーチ
  E-mail: sales@isr.co.jp

・ ニュースリリース
  http://www.isr.co.jp/atpress.html
・ 「@Box」サービス案内
  http://www.isr.co.jp/products/at.html

自動転送機能を備えたWebメールシステム「@Box」


(松下 麻利)
2001/05/30 18:41

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