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ストリーミングで再生されている映画予告編。字幕もはっきり見える
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5月24日から2日間にわたってIDGジャパンとPenton Mediaの主催により有明・東京ファッションタウンで開催されている「Streaming Media Preview Japan 2001」。マイクロソフトのブースでは、auとCompaqが共同でストリーム形式による動画配信のデモを行なっている。
動画配信デモは、約5MBある映画予告編の動画をコンパックのPDA「iPAQ Pocket PC」にストリーミング配信するというもの。通信方式はauの次世代携帯電話規格「cdma2000 1xEV-DO」を使用している。最大2.4Mbpsの伝送速度を誇るHDRだが、今回のデモは150kbpsの通信速度で行なわれた。ストリーミングで配信された動画の画質・音質は、共にPDAで閲覧するものとしてはまったく問題ない美しさで、コマ送りのようにならずスムーズに動く。また、比較対象として、まったく同じ動画をローカルで再生するデモも行なわれていたが、間近で見てもほとんど違いがわからないほど、HDRによる通信は安定していた。
デモに使用されたiPAQには、マイクロソフトが近々リリース予定の「Window Media Player 7.1日本語版」がインストールされているほか、ブース内の壁に据え付けられたアンテナがPCカード経由で接続されており、まだ実験段階であることを思わせた。また、データはお台場にあるHDR基地局を通じて伝送される。なお、配信される動画、iPAQ側のWindows Media Playerともに今回のデモのために最適化されている。
auのスタッフによると、cdma2000 1xEV-DOのサービス開始時は音声端末ではなく、カード型端末やDDIポケットのH" inのようなパソコンに内蔵するモデルなど、データ通信中心のラインナップになる見通しだという。動画など大容量コンテンツ配信に不可欠となるパケット料の値下げについては、現在検討中としながらも、定額制またはそれに近いものにしたいとのこと。
また、現在の開発状況については、主に負荷実験や信頼性のテスト、データ通信速度とユーザー数の関係の調査などを重ねている段階、とした。
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デモ環境の構成図。すぐそばにあるHDR基地局からデータを受信している
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左にあるパソコンに映っているのは、データ転送量をリアルタイムでグラフ化したもの
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・ Streaming Media Preview Japan 2001 案内
http://www.idg.co.jp/expo/cmf/smp/
・ 第7回:cdma2000とは
(伊藤 大地)
2001/05/24 20:50
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