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イー・モバイルのエリック・ガン代表取締役社長兼COO
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イー・アクセスは14日に発表した2008年度通期(2008年4月~2009年3月)の連結決算において、関連会社であるイー・モバイルの財務実績を紹介した。
売上高は614億5000万円で、前年度の145億円から増収。営業損失は368億8000万円で、同382億1000万円から縮少した。純損失は440億3000万円で、同420億2000万円から拡大した。
イー・モバイルのエリック・ガン代表取締役社長兼COOは、2008年のハイライトとして、「加入者純増数は約100万人で、人口カバー率も90%を達成した」と説明。ネットブックとのセット販売も好調だと紹介した。
「2009年は、モバイルブロードバンドの競争が激化するだろう。しかし、再び加入者純増数100万人を目指す」としたほか、「赤字幅は徐々に縮小しており、EBITDAは間違いなく黒字を達成できる」との見通しを示した。
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売上高は前年比約4倍に増加
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2008年度は約100万の純増、来期も同様に100万純増を見込む
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■ ネットブック同時購入者の10%がイー・モバイル利用せず
イー・モバイルの契約者数は、2009年3月時点で141万200人になった。「ネットブックのセット販売などにより、2008年度下半期から3カ月ごとに約30万回線のペースで増加。日々約3000回線増えている。モバイル市場における純増シェアは、4月には30%を達成した」とのこと。解約率は1%を維持しているが、「モバイルブロードバンドの競争激化により、若干上がる見通し」とした。
イー・モバイルでは、ネットブック購入時に「スーパーライトデータプラン にねんMAX」を契約することで、ネットブックを100円で手に入れられるようにするセット販売を行っている。いわゆる“100円PC”だ。「2008年度下半期の純増数のうち、セット販売が50%を占める」という。しかし、「さらにそのうちの10%はイー・モバイルを利用していない(トラフィックが上がってきていない)」ことも明らかにした。
また、純増数のうち10%は、携帯電話などの端末系という。音声端末の展開については、「まずエリアの問題がある。現在の人口カバー率90%では、他のキャリアに勝てない」としたほか、「端末は海外製品を買って販売することはできるが、自社でコストをかけて開発することはできない」と説明。さらに、「通話料金もイー・モバイル同士は安くできるが、他のキャリアとの通話を安くすることは難しい」などの理由から、今後もデータカードをメインで展開する方針に変わりないと述べた。
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純増シェアの推移
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サービスエリア、今後は地方に注力
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■ モバイルブロードバンド競争では料金、エリア、スピードで勝負
このほか、他社とのサービス比較を紹介した上で、「下り40Mbpsに対抗できる新サービスも準備中」とし、今夏には下り(ダウンロード)21Mbpsの「HSPA+(64QAM)」対応サービスを開始すると説明。フィールドテストも順調だという。
さらに、2010年春には下り42Mbps~84Mbpsの「DC-HSDPA」「HSPA+(64QAM+MIMO)」、2011年には下り 100Mbpsの「LTE(Long Term Evolution)」を提供するロードマップも示した。「料金、エリア、スピードの差で十分に他社と勝負できる」。
LTEについては、総務省に1.7GHz帯全国バンドの追加割り当てを申請している。LTEは既存HSPAネットワークにオーバーレイできることから、「設備投資も抑制可能ほか、高速サービスを迅速に開始できる」とした。エリック・ガン社長は、「これからもモバイルブロードバンドのリーダーシップでありたい」とアピールした。
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データサービスの比較
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モバイルブロードバンドサービスの高速化技術ロードマップ
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総務省に申請中の新周波数帯
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■ URL
イー・モバイル
http://emobile.jp/
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(野津 誠)
2009/05/15 18:02
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