|
|
|
ブラック
|
「931N」は、タッチ操作や「ケータイ無線LAN」に対応したNEC製のマルチメディア端末。発売時期は8月下旬以降の予定。現在開発中のため、会場ではモック(チタンシルバー)の展示のみとなっていた。
メインターゲットは30代男性。メインディスプレイとして3.2インチフルワイドVGAタッチパネル対応液晶(854×480ドット)搭載しており、ディスプレイ部が縦横に180度回転し、用途に応じて3つのスタイルが使い分けられるのが特徴。
本体を閉じた状態の縦画面は「タッチスタイル」、ディスプレイを90度回転させた横画面状態は「シェアスタイル」、数字キーを露出させた縦画面は「コミュニケーションスタイル」といい、「T-Style」と総称される。「シェアスタイル」では、ワンセグとメールを並べて表示できるようになるという。操作キー中央の決定ボタンは、パソコンのマウスカーソルのように扱える「ニューロポインター」を採用する。
同等の仕組みはすでにNTTドコモの「N-01A」で採用されているが、N-01Aの使い勝手をどれだけ改善できるかに注力された仕様になるといい、現段階で発表されているサイズ(暫定値)では931Nが若干厚くなっているほか、ソフトウェアも形状に合わせて変更される予定。
機能上の大きな特徴としては、今回発表された新機能「ケータイ無線LAN」と810万画素カメラの搭載があげられる。
「ケータイ無線LAN」は、インターネット・サービス・プロバイダなどとの契約しなくても下り最大54Mbpsの高速パケット通信が可能で、大容量コンテンツを快適に楽しめるサービス。フルブラウザなどで高速なブラウジングが可能となり、Yahoo!ケータイやソフトバンクモバイルの公式サイト、勝手サイトなどが閲覧できる。また、今回発表された最大10MBの「ハイスペック動画機能」も快適に利用できるようになる。現場の担当者によれば「動画などのコンテンツをより快適に利用できる環境を構築するため」導入されたという。
サービスに申し込むと、全国のマクドナルドの店舗をはじめ、JR駅構内、空港、カフェなど全国約4000カ所で利用可能なソフトバンクテレコムの公衆無線LANサービス「BBモバイルポイント」も無料で利用できるようになる。また、自宅の無線LANルーターとも接続できる。ただし自宅で無線LANルーターに接続する場合は、別途ブロードバンド回線やインターネット・サービス・プロバイダとの契約が必要になる。IP電話番号などは割り当てられず、「931N」を使ったインターネットアクセスのみに対応する。
ブラウザはモバイルブラウザとPCサイトブラウザが用意される。PCサイトブラウザはタブ表示に対応しており、最大5サイトまで表示可能。3G網と無線LANを同時に検出すると無線LANが優先される仕組みになるという。なお、メールなどの受信は3G網のみ対応となる。サイドに用意される「WLAN」スイッチにより簡単にモードが切り替えられるなど、バッテリーの持ち時間にも配慮されている。
|
|
チタンシルバー
|
ホワイト
|
メインカメラには810万画素のCMOSカメラを搭載し、タッチ操作での撮影も可能。サブカメラとして33万画素のCMOSカメラも用意される。機能的は930Nと同等となる予定で、6軸手ブレ補正に対応し、暗い場所や動きのある被写体をぶれずに撮影できる。5人まで認識可能な「顔認識AF」や、ピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF」、笑顔を検出してシャッターが切れる「スマイルモード」にもサポート。ただし、顔検出時のピント合わせや撮影モードの切り替えなどはタッチ操作により簡単に行える。メモリカードは最大8GBのmicroSDHCカードに対応する。
マルチメディア機能も充実しており、サウンド面では、バーチャル5.1chサラウンド機能なども用意されている。通信方式はHSDPA方式に対応した「世界対応ケータイ」となる。ワンセグやおサイフケータイ、フルブラウザ、GPS、ウィジェット、ハイスペック動画、着うたなどに対応する。ただし、ダブルナンバーやきせかえアレンジ、着デコ、PCメール、S!ともだち状況、リアル3Dゲームといったソフトバンクのサービスに非対応となっている。
大きさは約50×113×18.9mmで、重さは約139g(暫定値)。連続待受時間は約560時間、連続通話時間は約200分(いずれも3G)、ワンセグの連続視聴時間は約180分。ボディカラーはブラック、チタンシルバー、ホワイト。
■ フォトギャラリー
■ URL
製品プレスリリース
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2009/20090519_08/page_06.html
(津田 啓夢, すずまり)
2009/05/19 10:22
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|