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青山学院大学とソフトバンク、社会情報学部にiPhoneを導入

左からソフトバンクテレコム 代表取締役副社長の宮内謙氏、青山学院大学 学長の伊藤定良氏、青山学院大学 社会情報学部 学部長の魚住清彦氏
 青山学院大学とソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムは、iPhone 3Gを活用したモバイル・ネット社会の教育と研究を進める基本協定を締結したと発表した。青山学院大学 社会情報学部の学生にiPhone 3Gが配布され、授業の補助から研究対象にまで幅広く利用される。

 今回の取り組みは、同大学の社会情報学部が目指す、モバイル・ネット社会を支える人材育成の一環として行われるもの。同学部の学生と教員全員にソフトバンクモバイルのiPhone 3Gが配布され、GPSなどを利用する出席通知アプリから、復習のための動画配信(ポッドキャスト)、プラットフォームとしてのiPhoneアプリやApp Storeの研究、アプリやシステムの開発など、カリキュラムの内容まで深く関わる形で活用される。

 開設2年目となる同学部では現在530名の学生が在籍。教員を合わせ、550台が15日より順次配布され、6月に試験運用を開始、後期の授業から本格運用を開始する。現在の2年生が4年生になる2年後には、1000台規模の導入になる見込み。iPhone 3G本体は青山学院大学が法人名義で契約するもので、学生に貸与する形となる。契約プランは一般的なiPhone 3Gと同様で、ホワイトプラン、S!ベーシックパック、パケット定額フルの組み合わせで運用される。利用料は基本的に大学側が負担するが、法人契約で公私分計を可能にするシステムが導入されており、ホワイトプランにおける有料の通話と、パケット定額フルの一部料金は学生が負担する。学内でのパケット通信は無線LANでの利用を前提としており、学業以外の部分を学生が負担する形になっている。


青山学院大学 学長の伊藤定良氏

ソフトバンクテレコム 代表取締役副社長の宮内謙氏
 14日には都内で記者向けに説明会が開催され、青山学院大学とソフトバンクから概要が説明された。

 青山学院大学 学長の伊藤定良氏は、「iPhone 3Gはたいへんな機能を備えており、研究、利用に活用していきたい。学生の間でも高い関心を呼んでいる。ホームページや雑誌、報道機関を通じて成果を発表していきたい。ぜひ期待して欲しい」と先進的な取り組みに対する意気込みを述べた。

 ソフトバンクテレコム 代表取締役副社長の宮内謙氏は、「青山学院大学と一緒に研究することをうれしく、光栄に思っている」と挨拶を述べると、「iPhoneは、これからのモバイルインターネットの原型。Mac OS XのようなOSが搭載され、ネットワークはモバイルブロードバンドになり、アプリのデリバリーの仕組みを含めて大改革となった」とiPhoneの先進性を強調。「一番大事なのは、どういう風な形で教育に使えるか、教育効果があるかということ。これはモバイルインターネット教育革命。アイデアを出しながら頑張っていきたい」と述べ、共同でプロジェクトを進めていく姿勢を示した。

 質疑応答の時間では、導入にあたってiPhoneを選らんだ理由が尋ねられた。青山学院大学では、スマートフォンのようなプラットフォームを体験することを重視し、Windows Mobile端末などほかのスマートフォンと比較した結果、iPhoneが選ばれた。世界的な規模になっているApp Storeの存在や、iTunesと連携した総合的な使い勝手も利用・研究対象として考慮されたという。

 今回は社会情報学部に導入されるが、それ以外の学部への広がりについては、「実際の教育効果を見て、成果や課題、問題点を見て検討していく」(伊藤学長)とした。なお、学生が利用するiPhoneについて、卒業後は希望に応じて個人契約に切り替えることも検討しているとのことだった。またソフトバンクテレコムの宮内氏は、ほかの大学への同様の展開について、「できればやっていきたい」と前向きな姿勢を明らかにした。


出席アプリとLMSとの連携がまず導入される LMSとの連携も多岐にわたる

配布されるiPhone 3Gの画面イメージ。出席通知のアプリが追加されている 出席通知アプリの画面。GPSなどの位置情報や端末固有の情報を付加し“代返”を行いにくくする試みも盛り込まれている

Podcastで授業の復習も可能


URL
  青山学院大学
  http://www.aoyama.ac.jp/
  ニュースリリース
  http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2009/20090514_01/


(太田 亮三)
2009/05/14 16:59


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