NEC製「N-06A」は、タッチ・縦・横と3つのスタイルで利用できるPRIMEシリーズのFOMA端末。夏モデル第1弾として、5月22日に発売される。
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Active Red
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■ より使いやすくなった外観や、スペックが上がったカメラ
2008年冬モデルの「N-01A」と同じギミックで、デザインもほぼ同等ながら、ディスプレイ部は手前に3度ほど傾くようになっている。また、緩やかな曲線を用いたラウンドフォルムとなり、手になじみやすくなった。背面のカメラ周辺にはレザー調のパーツが配置されるほか、カーソルキーのデザインも、ギアを意識したデザイン処理が施されている。
CMOSカメラは約810万画素にパワーアップし、最大5人までの顔を自動検出する「顔検出オーフォトーカス」や、笑顔認識でシャッターを切る「スマイルモード」、240度のパノラマ撮影、秒間120コマの高速撮影ができる「スピードムービー」が利用できる。動画形式は従来どおりH.264だが、音声部分にAACを採用し高音質化を図っている。タッチ対応の「パレットUI」を用意し、モード変更などを指で行えるのも特徴。
■ 無線LANに対応し高速通信が行える
また、IEEE 802.11b/gの無線LAN(Wi-Fi)機能も用意され、最大54Mbpsで通信できる。ドコモの家庭向けFMCサービス「ホームU」や、公衆無線LANサービス「Mzone」が利用可能。無線LANはWPSに対応し、対応したアクセスポイントであれば、ボタンを押すだけと設定も簡単だ。さらに、今回は「N-06A」を無線LANルーターとして利用できるアクセスポイントモードにも対応しており、N-06Aの無線LAN経由でパソコンや、ニンテンドーDS、PSPといった携帯ゲーム機でインターネットやゲーム対戦が楽しめる。なお、アクセスポイントモードでパケット通信すると、携帯電話をパソコンに接続してデータ通信を行う場合と同じ料金体系となる。パケット通信定額サービスの「パケ・ホーダイ ダブル」であれば、iモードのパケット通信は最大4410円、携帯電話のフルブラウザ利用時は最大5985円、PC接続時は1万3650円となる。また、PC接続時にはISPとの契約も必要となる。
ユニークな機能として、「N-06A」で撮影した写真を自動的にサーバーへアップロードする「ライフストレージ」という機能も用意される。定期的にサーバーへ写真が送信され、端末側には待受画面サイズ(480×854ドット)にした写真が保存される。サーバーはNECビッグローブが提供し、容量は1GB。ストレージへのアップロードは無線LAN経由で行われ、非接続時には「失敗しました」というアラートが表示される。サーバーの画像は内蔵の「フォトポケアプリ」で参照でき、メールで友人や家族などと共有可能。今後、サーバー容量を拡充する有料サービスの提供も検討される。
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Supreme Silver
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Master Black
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■ タッチ操作のインターフェイスも改善
タッチ操作のUIも改善された。受信メール閲覧画面でスタイルを変更すると、参照返信が可能となり、受信メールと本文作成画面の両方をタッチで切り替えながら操作できる。フルブラウザもタッチで起動可能となり、専用のツールバーでブックマークやリロードなどの各種操作を行える。内蔵の「地図アプリ」は、2本の指を近づけるようになぞると縮小に、離すようになぞると拡大になる。電話帳やメール受信時の文字も大きくなり、指で操作しやすくなった。
さらに、文字入力ソフトが進化。Mogic EngineのバージョンがIVからVへと上がり、文字入力の時間や文章の時制を考慮した変換候補を表示するようになった。例えば朝なら「お」を入力すると「おはよう」と表示されるが、夜だと「おやすみ」になるなど、ライフスタイルに合わせた入力が可能になる。「クイック検索」には、従来からのiモードやフルブラウザでの検索のほかに、辞書検索やレストラン検索が加わった。ユーザーによる検索サイトの追加にも対応した。細かな点では、パスワード入力中の最後の1文字が表示されるといった改善も施されている。例えば「NEC」というパスワードの「C」を打つ際、従来だと「***」と表示されていたが、N-06Aでは「**C」となり、文字を確認しながら入力ができる。
フルブラウザの最大容量は1.5MBにアップ。テキストのコピーも可能になった。BluetoothはHSP、HFP、A2DP、AVRCPに加え、DUN、SPP、OPPのプロトコルに対応した。microSDHCは最大16GBのものまで利用できる。ニューロポインターやSRS SOUNDによるバーチャル5.1chも継承する。
大きさは113×50×18.9(最厚部23)mm、重さは139g。連続待受時間は約560時間、連続通話時間は約200分、連続テレビ電話時間は約90分(いずれも3G)。3.2インチ、フルワイドVGAディスプレイを搭載する。主な対応サービス・機能は、iコンシェル、iウィジェット、iモードブラウザのバージョンアップ、Bluetooth、iアプリタッチ、電池残量表示の細分化、GPS(国内のみ)、国際ローミング(3G/GSM)、FOMAハイスピード(下り最大7.2Mbps)、タッチパネル、設定引継機能など。ボディカラーはActive Red、Supreme Silver、Master Blackの3色。
■ フォトギャラリー
■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090519_00_2.html
(関口 聖, 石野純也)
2009/05/19 13:40
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