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ウィルコムは22日、おサイフケータイ対応の京セラ製端末2機種の発表会を開催した。同社代表取締役社長の喜久川政樹氏から、新機種・新サービスが紹介されたほか、次世代PHSの進捗状況も紹介された。
■ 次世代PHSについて
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ウィルコム喜久川氏
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3Gを含めた多種多様な通信環境を提供するという
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次世代PHSサービス「WILLCOM CORE」は、4月下旬よりエリア限定サービスがスタートする。東京虎ノ門の同社本社に基地局が設置されており、4月下旬~9月末まで東京のJR山手線内側の一部でサービスが提供される。
エリア限定サービスは、商用化に向けた実フィールドでの試験という形となるが、モニターを募るかどうかは未定とのこと。また、参加人数など実験規模も未定となっている。
22日の発表会では、会場内に基地局とPCカード型端末(XGPシングルデータカード)が展示されていた。端末は実機とのことだったが、パソコンには装着されておらず、操作できない状態での展示となっていた。
喜久川氏は、「WILLCOM CORE」のサービス像として、次世代PHS技術に加えて、固定ブロードバンド回線、無線LANサービスなどを組み合わせて、ユーザーに最適な通信環境を提供するものと紹介した。その1つとなる新幹線での無線LANサービスについては、22日に詳細な内容が発表され、3月より利用できることが明らかにされた。
また、3Gデータ通信サービスもWILLCOM COREの要素の1つと紹介された。質疑応答で、その詳細を尋ねられた喜久川氏は「何も正式には決まっていないが、3Gネットワークを借り受けて、WILLCOM COREを商用サービスとして提供する予定だが、特にどこかのキャリアに限定しておらず、相性の良いところがあれば利用したい。3Gサービスは、次世代PHSの補完という位置付け」と説明していた。
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次世代PHSの基地局と端末
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試験サービスで用いられる端末
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■ 「定額・低額・あんしん」でアピール
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左からジャーナリストの木村太郎氏、ウィルコムの喜久川氏、京セラの山本康行氏、ウィルコムの土橋氏
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携帯・PHS市場にとって、新規契約あるいは端末販売で最も市場が動くのは、3月商戦とされる。一方、最近では子供の携帯電話所有に対しての批判が高まっており、市場に影響する可能性も指摘される中、喜久川氏は「ウィルコムにとって、春商戦は大学生が中心層。従って、中高生で携帯を校内へ持ち込まないようにするといった動きの影響はあまり受けないだろう」との見方を示した。
また、金融危機に端を発した景況感の悪化や、携帯市場の縮小に関して「実体経済が厳しくなり、コスト削減意識が強まるなか、当社は“定額・低額・あんしん”という3点をアイデンティティにして、社会に貢献できる。定額の料金プランをより安価に提供し、低電磁波や災害時の取り組みなどで寄与できるよう、全力で取り組みたい」と説明した。
今回の料金改定では、月額2900円の「ウィルコム定額プラン」で、パソコンに接続した場合でもパケット通信は上限2800円(あわせて最大5700円)となった。喜久川氏は「他社のプランでは、定額制とうたいながら、パソコンを接続すると“パケ死”してしまう。今回の当社プランであれば、気兼ねなく使ってもらえる」とアピール。料金面での施策を充実させることで、ユーザーに安心感を与えるサービスを目指すとした。
■ URL
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
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・ ウィルコム、おサイフケータイや新定額サービス発表
(関口 聖)
2009/01/22 19:43
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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