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イー・モバイル阿部氏、HSUPAのエリア展開など説明
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イー・モバイルは6日、新製品発表会を開催した。登壇した同社執行役員副社長の阿部 基成氏より、HSUPAのサービス導入や端末プレゼンテーション、今後のエリア展開などが語れた。
W-CDMA方式は、国内において受信(下り)速度を向上させたHSDPA規格が導入されている。今回イー・モバイルでは、送信(上り)の速度を向上させるHSUPA規格を導入し、合わせて対応するデータ通信端末を発表した。HSDPAとHSUPAを合わせて、HSPAと呼ばれる。
阿部氏は、HSUPAの導入により、従来の上り最大384kbpsから上り最大1.4Mbpsになると説明し、11月20日より、まずは主要都市からサービスを展開すると語った。通信料金は、現行の料金プランがそのまま適用される。
上りの速度が向上することで、動画や画像の共有サービスやWebストレージサービス、ブログの更新、メール送信などの場面で従来よりも快適な通信が実現するという。発表会では、数MBのJPEGファイルをWindows Live Messenngerで送信するデモなどが行われた。
なお、タッチ&トライでは、虎ノ門周辺の実験局を利用したHSUPA通信が体験できた。発表会の会場は、虎ノ門にあるイー・モバイル本社からほど近い、虎ノ門パストラルホテルの6階だった。通信速度計測サイトで上りの速度を計測すると、800kbps弱と計測された。2度試してみたが大きな差は見られなかった。
■ エリア展開
HSUPAの対応エリアは、都市部など人口密集地から順次拡大される予定だ。阿部氏によれば、イー・モバイルの通信エリアは現在、人口カバー率で85%程度だという。11月20日には、このうちの40%程度のエリアでHSUPAが導入のされる。エリアはさらに、12月中に50~70%程度まで拡大され、2009年3月末にはHSDPAのエリアに追いつく見込みとした。また、HSDPAのエリアについても「まだまだ十分ではない」(阿部氏)と話し、7.2Mbpsエリアも順次拡大される計画だと語った。
通信関連ではこのほか、ユーザー数の増加により、通信速度が落ちているのではないかとする質問に対し、阿部氏は「混んでいるエリアを逐次増強しているところ。時間や場所によって速度は変化するが、大体384kbpsの倍程度の速度を保っていけるようにしたい」と語った。
■ ネットブックとのセット販売は継続
さらに、量販店の店頭などで、イー・モバイルのデータ通信端末とネットブック系のノートパソコンをセット販売し、割安感のある価格で提供している販売手法についてもコメントした。好評を得ており、HSUPA導入後も継続して展開していく方針が語られた。なお阿部氏は、発表会同日にASUSTeK Computerが新ネットブックを発表していることなどにも触れた。
このほか、今回発表された端末は、「D21NE」を除き海外メーカーの端末となり、音声対応の端末には国内メーカー製がない。こうした状況について阿部氏は、「国内メーカーがないのは確か。ビジネス条件が合うメーカーがグローバルのメーカーだった」と述べた。
■ フォトギャラリー
■ URL
プレスリリース(HSUPA)
http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=590
プレスリリース(H11LC)
http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=592
プレスリリース(E.T. H12HW)
http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=591
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・ イー・モバイル、HSUPA対応端末や通話対応データ端末など
(津田 啓夢)
2008/11/06 21:47
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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