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ドコモなど4社、上り速度を高速化するHSUPAプラットフォーム

 NTTドコモ、ルネサス テクノロジ、富士通、シャープの4社は、上りの通信速度を向上させる通信規格「HSUPA」や、HSDPA、GSMなどの通信規格もサポートする携帯電話向けプラットフォームを共同開発する。4社では2009年度第4四半期の開発完了を目指すとしており、商用化は2010年春以降になる予定。

 4社では、これまでW-CDMA方式とGSM方式に対応する携帯電話プラットフォームや、下り最大3.2MbpsのHSPDA方式に対応する携帯電話プラットフォームを共同開発してきた。これまでの通信速度は、上り最大384kbpsだったが、今回は、W-CDMA方式において上りの通信速度が最大5.7Mbpsになる「HSUPA」に対応する携帯電話プラットフォームの開発に取り組むことになった。

 対応通信方式は、W-CDMA方式(HSUPA cat.6/HSDPA cat.8)、GSM方式(GPRS/EDGE)となる。ベースバンドチップとアプリケーションプロセッサは、ルネサスとドコモが共同開発するチップセットの第4弾「SH-Mobile G4」となる。「SH-Mobile G4」は45nmプロセスが採用されており、従来のチップよりも高集積化が図られ、処理速度が向上するほか、HD(High Definition)動画処理や、3Dグラフィック性能の向上を実現する。

 共同開発する携帯電話プラットフォームは、OSやミドルウェア、ドライバーソフトなども一体化しており、メーカーでは同プラットフォームを採用することで、端末開発期間の短縮やコストダウンが見込める。なお、今回共同開発する富士通やシャープは、MOAP(S)と呼ばれる基盤ソフトウェアを採用しているが、今回の共同開発プラットフォームで採用されるOSなどはまだ決まっていないという。Linuxの採用についても検討中ではあるものの、今後サポートする予定。


共同開発する携帯電話プラットフォームのイメージ。青部分が共通化する
共同開発する携帯電話プラットフォームのイメージ。青部分が共通化する


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/081016_00.html

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(関口 聖)
2008/10/16 15:49


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