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「CLON」は、「クロン」と呼ばれる自分の分身とコミュニケーションがとれるSNS型のWebサービス。4月のサービス開始から9月末まで、累計3800万アクセスを突破し、累計ユニークユーザーは94万人に達している。 新機能のレコメンド機能は、クロンがさまざまな情報をオススメしてくれるプッシュ型ツールで、ユーザーの趣味や嗜好性などを反映した情報が得られるとしている。 情報のマッチングには、新たに「対話エージェント機能」を採用している。これは、CLONの「人工対話エンジン」と、ブログウォッチャーの「学習型レコメンドエンジン」を組み合わせたもの。 ユーザーが自分のクロンと文章で会話をしていくと、そこから得られる情報などを元にユーザーの趣味・嗜好性などを割り出し、適切な情報が提供される。また、「学習型レコメンドエンジン」は、ユーザーのWeb上の行動履歴（アクセス遷移）や検索条件などを学習していくことで、ユーザー単位の趣味や嗜好性を割り出して情報を配信する仕組みとなる。 CLON Labの事前調査によれば、通常のコラムの閲覧率が約31％だったのに対し、対話エージェント機能を使った場合の閲覧率は約69％と倍増したという。今後同社は、クロンの動きや会話などをポイント制の有料課金モデルで提供する予定。また、ユーザー単位で趣味や嗜好性が推定できるため、ターゲットを絞った広告モデルや、対話エージェントエンジンのASP提供なども展開する計画だ。
■ mixiユーザーの取り込みを狙う
発表会でプレゼンテーションを行ったCLON Labの代表取締役社長の中山小百合氏は、mixiを例に挙げ、mixiが能動的なユーザーの日記を核としたサービスであるのに対し、CLONはレコメンド機能によって、必要な情報だけを集められる受動的なサービスに位置付けられると語った。また、mixiからのユーザーのリプレイスにも意欲的で、日本人の感覚には能動的なサービスよりも、受動的なサービスの方が受け入れられるのではないかと持論を展開した。 コアターゲットは25歳前後の男女で、現在もっともアクティブなユーザーもその年代に集中しているという。クロンとのコミュニケーションは、エンドレスに対話したり、クロンからの質問に回答したりとさまざま用意されており、情報取得ツールとしてだけでなく、携帯を使ったひまつぶしにも使えるとのこと。 また、CLON Labの顧問で、デジタルハリウッド大学客員教授、首都大学東京の准教授である渡邉英徳氏は、「CLON」について、気が利いていてそっと情報を提供してくれるようなサービスと表現しており、従来のWebサービスに用意されたレコメンド機能は押しつけがましいと語っていた。 このほか、ブログウォッチャーの代表取締役社長の羽野仁彦氏は、自社の行動解析学習型レコメンデーションエンジンについて、Amazon.co.jpのような多数派意見によってレコメンドされるのではなく、個人個人に最適な情報が提供できる点を説明。プッシュ型のメディアに適しているとアピールした。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.clon.co.jp/press_releases/081007.html CLON Lab http://www.clon.co.jp/ CLON（携帯電話向け） http://www.clonlab.com/ ■ 関連記事 ・ ケータイで“もう一人の自分”と対話できる「CLON」 （津田 啓夢） 2008/10/07 17:12 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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