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今回開発された「RZ-H220」は、ウィルコム向けのシャープ製スマートフォンAdvanced/W-ZERO3［es］（WS011SH）をベースに開発されたもの。背面にバーコードスキャナとカメラを装備するほか、W-SIMを装着でき、通話・通信機能を備えた業務用端末として利用できる。業務での利用を想定して耐環境性能が強化されており、高さ1.5mからの耐落下衝撃性能や、JIS規格IP54の防塵・防沫性能を備えている。 OSはWindows Mobile 6.1 Classic 日本語版を搭載し、ディスプレイはタッチパネル対応、480×800ドット（ワイドVGA）のモバイルASV液晶。無線LANはIEEE802.11b/gに対応し、Bluetoothもサポートされる。本体側面にはmicroSDカードスロットも備える。フルキーボードは搭載されない。 セキュリティ機能として端末内データの暗号化機能を備えるほか、microSDカードスロットの制御、無線LAN利用の制御が可能。W-SIMを利用すれば遠隔ロック機能なども利用できる。 バッテリーは長時間の利用を可能にする大容量タイプも用意される。業務用アプリを利用した場合、2400mAhの標準容量タイプで約11時間、3760mAhの大容量タイプで約17時間の使用が可能。なお、標準容量タイプ・大容量タイプともにオプション扱いで、導入時にどちらかを選択する。 大きさは約55×166×22mm（スキャナ部は厚さ32mm）、重さは標準容量のバッテリー搭載時で約220g。標準容量バッテリー搭載時の連続待受時間は約700時間、連続通話時間は約9.5時間。大容量バッテリー搭載時の連続待受時間は約1000時間、連続通話時間は約15時間。 端末は別途開発される業務用アプリと組み合わせて法人向けに販売されることになるが、端末のみで1台あたりおよそ10万円前後の価格が予想されている。また、今回の端末はシャープの製品という位置づけで、シャープが主体となって法人向けに販売し、ウィルコムは営業などで協力する形になる。W-SIMの通話・通信サービスはウィルコムとの契約になる。
■ スマートフォンを業務用端末と融合 25日には都内で記者向けに発表会が開催され、シャープとウィルコムの担当者から商品戦略などが説明された。シャープ 情報システム事業本部 ビジネスソリューション機器事業部長の渡川 邦彦氏は、同社がこれまで展開してきた業務用ハンディターミナルなどを紹介した上で、「今回の商品ではスマートフォンのカテゴリと機能を業務用端末と融合し、新しい市場を開拓したい」と意気込みを語った。また、ウィルコムのW-SIMに対応したことで、ウィルコムの通話やデータ通信サービスも商品展開の前提としていると語り、Windows Mobileをサポートすることによる多彩なアプリケーション環境もアピールポイントとして挙げた。 同氏は、業務用端末とスマートフォンを融合することで、これまでなら携帯電話やPHSを携行していた場面でも、今回の商品なら「1台2役を実現できる」とした。
シャープ 情報システム事業本部 ビジネスソリューション機器事業部 システムソリューション企画部長の今西 義章氏は、想定する利用シーンとして流通業やルートセールス、医療現場などを挙げ、「一人一台持ってもらえれば」と意欲を見せた。 ウィルコム 営業統括本部 副本部長の久保 幸夫氏は、W-SIMを採用することで通話やデータ通信が定額で利用できるメリットを挙げ、Eメールもウィルコムドメインのアドレスを提供することで通話定額のサービスに含められるメリットを紹介。すでに提供されているWindows Mobile端末向けの業務用アプリケーションを活用できる点も大きなポイントになっているとした。
■ ＵＲＬ ニュースリリース（シャープ） http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080925-b.html ニュースリリース（ウィルコム） http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/09/25/ （太田 亮三） 2008/09/25 16:38 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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