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ドコモの国際ローミングサービス、3000万円を超える誤課金

 NTTドコモは、国際ローミングサービス「WORLD WING」でシステムに設定ミスがあったことなどから、一部ユーザーに対して、実際の利用料よりも多く請求していたことを明らかにした。

 同社によれば、料金返還の対象となるのは、2006年3月24日~2008年7月10日のドイツで現地通信事業者のO2経由でパケット通信した場合の料金と、2004年9月7日~2008年7月31日のキプロスで音声着信利用時の国際転送料となる。どちらも契約約款と実際に請求した金額が異なり、誤課金していたため返金することになった。このうち、ドイツでのパケット通信料は契約約款上、50パケットまで50円(50パケット以上は1パケット0.2円)となっているが、実際には100パケットまで100円(100パケット以上は1パケット0.2円)という形で課金されていた。

 一方、キプロスでのケースについては、契約約款では国際転送料が明示されていないまま、国際転送料110円が課金されていた。8月31日までの料金体系では、キプロスで着信を受ける場合、着信料は無料、国際転送料は110円かかることになっており、課金額そのものに誤りはないが、契約約款に明示されていないことから返金することになった。なお、9月1日からは国際転送料と着信料の区分をとりやめ、着信料に一本化されている。

 これらの事象は、システムの設定ミスなどで発生したと見られ、ユーザーからの申告はなかったものの、今年6月26日に行われたシステム検証作業の際に異常が発見され、その後の調査で本事象が判明した。同社では一定期間が経過したユーザーの利用履歴は破棄しているため、現時点で特定できているユーザーに対する返還額は約485万円(ドイツ分が約475万円、キプロス分が約10万円)となっている。ただし、同事象に該当すると見られるケースについては、ドイツ分が約2600万円、キプロス分が約140万円の返金になると推定されている。

 このほか、スリランカ滞在時に現地事業者のDIALOG経由でテレビ電話がかかってきた場合、本来は料金が表記されるところ、0円となっていた。またオランダ領のアンティルで、現地事業者のCT GSM経由で音声着信した場合の国際転送料が通常140円のところが、100円で算出されていた。スリランカとオランダ領のアンティルでの事象は記録があるため、対象ユーザーは特定されており、今後の請求時に減算して返金する。



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080910_00.html


(関口 聖)
2008/09/10 16:28


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