東芝の研究開発センターと国立情報学研究所 本位田研究室、北陸先端科学技術大学院大学 片山研究室が共同研究の一環として一般に提供しているエージェント型検索サービス「Mobeet」がiモードとPalmに対応した。
Mobeetは、ウェブサイトの検索をネット上で機能するプログラム「エージェント」に行なわせるというタイプの検索システム。最初にエージェントに指令を与えれば、あとは自動でエージェントが情報を収集するので、その間、ユーザーは回線を切断しておける。検索結果はサイトへのリンクだけでなく、圧縮・変換されたコンテンツ自体をエージェントから受け取れるので、目的の情報を得るためにネットに接続しつづける必要もない。検索後の送信時と圧縮コンテンツの受信時にのみネットに接続すればいいので、接続時間によって料金が課金される、PHSなどの回線交換式でのインターネット利用時に向いている。
iモードやPalmから利用する場合、検索結果はテキストを中心にしたものに自動変換される。検索対象はパソコン向けを含むすべてのウェブサイトなので、iモードやPalmからは完全な情報を見ることはできないが、エージェントをサーバー上に残しておくことで、iモードやPalmで検索した結果をパソコンでダウンロードして閲覧したり、検索結果のサイトのURLをパソコンなどへメールで送ることもできる。
Palmやパソコンでの検索や圧縮コンテンツの閲覧は、Javaで書かれたランチャープログラムを利用するので、Javaの実行環境が別途必要となる。
なお、Mobeetは現在、研究目的で提供されているので、正式なサポートは行なわれていない。東芝によると同サービスの事業化は現段階のところ予定していないが、今後社内外のパートナーと連携していきたいとしている。
・ Mobeet
http://mobeet.exrd.nacsis.ac.jp
(白根 雅彦)
2001/04/12 16:25
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