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「iPod nano」第1世代モデルにバッテリー異常過熱の事象

iPod nano (第1世代型)
 経済産業省は、アップルの音楽プレーヤー「iPod nano」に関連して、畳が焦げるなどバッテリーの異常過熱に起因するとみられる3件の事故を公表し、ユーザーに注意喚起を行った。アップルは、バッテリーの異常過熱など不具合の発生した商品を無償で交換することを明らかにしている。

 対象となるのは、国内で2005年9月に発売された第1世代型の「iPod nano」。2GB、4GBモデルのホワイト、ブラックのいずれもが対象で、型番はMA004J/A、MA005J/A、MA099J/A、MA107J/Aの4種類。対象台数は合計181万2000台。

 当該モデルにおいて、バッテリーが充電中に過熱し、畳が焦げる、外装ケースが変形するなどの事故が3件、経済産業省に報告された。これらの3件は、経済産業省に報告義務が発生する消防士が呼ばれたケースとなり、同省より火災に分類され事故内容が公表された。同省は詳細な原因を調査中としているものの、充電中のバッテリー過熱が原因と考えられるとしており、ユーザーへの注意喚起の観点から速報として公表された。

 アップルでは、経済産業省に報告を行った3件に加え、バッテリーの異常過熱により指先をやけどするなどの事故を2件、異常過熱により製品が故障したケースを12件確認したとしており、第1世代型のiPod nanoにおいて、合計17件の事故を確認している。

 アップルは、バッテリーの過熱について、当該iPod nanoのバッテリーセル内部の製造時に欠陥があったとしており、充放電を繰り返すうちにバッテリー内部の欠陥部分が拡大、内部で短絡(ショート)を起こし異常過熱に至った可能性があると推定している。製造時に欠陥があった原因については調査中としている。

 なお同社では、問題となっているiPod nanoのバッテリーは、特定のバッテリーメーカーからの供給によるものであるとしており、第二世代以降のiPod nanoやほかの製品について、同様の事故は報告されていないとしている。また本件に関連し、全世界で販売された第1世代型のiPod nanoにおける事故発生率は0.001%未満とした。



URL
  消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について(経済産業省/PDF形式)
  http://www.meti.go.jp/press/20080819002/20080819002.pdf
  アップル 「第1世代 iPod nano バッテリー問題について」
  http://www.apple.com/jp/news/2008/aug/20ipodnano.html


(太田 亮三)
2008/08/20 13:45


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