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シャープが新電子辞書「Brain」発表、書籍のダウンロード販売も
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Brain
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シャープの大畠氏
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シャープは、5インチのハーフVGAカラー液晶ディスプレイを搭載する新型電子辞書「Brain(ブレーン)PW-AC880/AC830」を8月20日に発売する。オープンプライスだが、100コンテンツ搭載の「PW-AC880」は4万5000円前後、40コンテンツ搭載の「PW-AC830」は4万円前後になる見込み。
今回発表された「Brain」は、5インチのハーフVGAカラー液晶ディスプレイを搭載し、少数のキーワードを入力するだけで英文、中文の文章候補を機械翻訳して提示してくれる「会話アシスト」機能などが用意された電子書籍。
これまでシャープでは、電子辞書の製品ブランドを「Papyrus(パピルス)」という名称で展開してきたが、モノクロ電子辞書は今後も「Papyrus」ブランドとなるものの、今回の新製品のようにコンテンツ追加機能などが用意され、辞書以外の機能も充実させたモデル群は「Brain」ブランドで展開していく。なお、「Brain」というブランド名は、プライベートの相談相手などを意味する「ブレーン」を元にしている。
同社では28日に報道関係者向け説明会を開催した。プレゼンテーションを行った同社執行役員 情報通信事業本部長の大畠 昌巳氏は、「デバイスからコンテンツまで当社の強みを活かした。奈良県にある事業所で開発した製品であり、需要を喚起する製品を創りだしていきたい」と述べた。
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開いたところ
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手書き認識対応のタッチパネル
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閉じたところ
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底面
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右側面に充電端子とminiUSBポート
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イヤホン端子
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■ 3つの特徴
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特徴の1つという5インチカラー液晶
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会話アシスト機能を搭載
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「Brain」の特徴は、液晶、、会話アシスト、コンテンツ追加の3点とされている。5インチのカラー液晶は、同社独自の省電力設計と大容量バッテリーで、約80時間という連続表示時間を実現している。これは、従来のカラー液晶搭載電子辞書に比べて、3倍の駆動時間になるという。カラー液晶で見やすさが向上したことから、新たな操作法として、「カラー図鑑」機能が用意されている。これは画面上に、「画像で探す」「動画を見る」「地図から探す」といったメニューがアイコン表示されており、好みの項目を選択して、その内容を参照できる。
「会話アシスト」機能は、海外旅行時の利用を想定した機能で、「卵」「アレルギー」「風邪」といった語彙を入力すると、英語と中国語に翻訳した複数の候補文章を表示して、会話を助けるというもの。文例は8000パターン、単語は約2万語用意されており、それらの組み合わせで幅広いシーンで活用できるようになっている。
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カラー図鑑
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会話アシスト
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■ 新サービス「ブレーンライブラリー」
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コンテンツをダウンロード購入して追加できる
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専用ソフトとBrainを紐付ける
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3つ目の特徴は、コンテンツが追加できるというもの。今回、「Brain」の発表にあわせて、電子辞書専用のコンテンツダウンロードサービス「ブレーンライブラリー」が発表されている。
「Brain」は、XMDF形式の電子書籍を閲覧できるようになっており、「ブレーンライブラリー」で取り扱われるXMDF形式の電子書籍をパソコンでダウンロードし、「Brain」に転送できるようになっている。「Brain」には1台1台、固有のIDが割り当てられており、パソコンと接続してコンテンツダウンロード用のソフトウェアと紐付けることで、著作権を保護しながらコンテンツのダウンロードと転送を実現している。
「ブレーンライブラリー」では、辞書以外にも、XMDF形式で販売されている小説など多彩なコンテンツが取り扱われており、いずれもパソコンにダウンロードして、「Brain」の本体メモリ(100MB)かSDカード(最大2GB)に保存して利用することになる。もしSDカードの容量いっぱいまでコンテンツを追加した場合、新たなSDカードを装着して利用する。
「ブレーンライブラリー」の説明を行った同社オンリーワン商品企画推進本部 SST推進センター所長の矢田 泰規氏は「XMDFは10年近く取り組んでおり、出版社から要望をもらって常に改良を重ねている。しかし既存コンテンツもずっと使えるようにしている。XMDF形式の書籍データがあれば携帯電話や電子辞書まで利用できるようになった。今後もXMDFを核に商品やサービス連携を進めていきたい」と説明した。
■ 収録書籍と仕様
Brainには、スーパー大辞林(三省堂)や全訳古語辞典(旺文社)、ジーニアス英和辞典(大修館書店)などのコンテンツがプリセットされているが、モデルによってコンテンツ数が異なる。PW-AC880は100冊、PW-AC830は40冊のコンテンツが用意されている。
ディスプレイは480×320ドットの5インチ液晶で、大きさは148×107.95×21.5mm、重さは約360g。バッテリーはリチウムイオン充電池で、連続表示時間は最大約80時間。QWERTY配列のキーボードと、手書き認識対応のタッチパネルが用意されている。ボディカラーは、AC880がクリアシルバー、ノーブルブラック、ワインレッドの3色、AC830がクリスタルホワイト、コズミックブルーの2色となっている。
■ URL
ニュースリリース(Brain発売について)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080728-b.html
ニュースリリース(ブレーンライブラリーについて)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080728-a.html
(関口 聖)
2008/07/28 15:34
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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