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ナップエンタープライズは、福岡工業大学と共同で開発したハウリング防止技術を利用したイヤホンマイク「マイクレスフォン」を7月より発売する。
電話などでは、スピーカーからの音声出力がマイクに入力されると、それが再びスピーカーから出力され、「ハウリング」と呼ばれる発振現象が起こる。このため一般的な電話の受話器はスピーカーとマイクが別々に配置されていて、スピーカーの出力もマイクに入力されないレベルに調整されている。ナップエンタープライズと福岡工大は、このハウリング現象を防ぐ技術を開発した。
同技術を採用した製品の第1弾として、ナップエンタープライズはマイク機能を内蔵したワイヤレスイヤホン「マイクレスフォン」を7月に発売する。同製品ではインナーイヤホン部分がマイクとスピーカーをかねており、人間が発声する際に喉から外耳・鼓膜を伝わる声を拾う。通常のイヤホンマイクと違い、耳の穴に装着するインナーイヤホン型なので、耳の内部は密閉空間となり、外部のノイズがほぼ遮断されるという。携帯電話との接続は無線を利用するが、無線方式は電波法外の独自方式のもので、Bluetoothなどではない。
ナップエンタープライズによると、同技術はハウリング問題を持つすべての製品に有効で、補聴器やハンズフリーホンなどにも応用できるという。同社では今後「ベルモード」というシリーズ名で同技術を利用した製品を商品化していく。
(白根 雅彦)
2001/05/02 15:07
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