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YOZANは18日、同社のWiMAX事業を6月30日をもって廃止すると発表した。
YOZANは、2005年12月より4.9~5GHzの周波数帯域を使用するWiMAXの商用サービスを開始していた。しかし、調達機材が開発途上であったためにトラブルが相次いだほか、機材トラブルを抱えながらも大量発注を行なったことから通信インフラ維持経費の負担が増加。また、ライブドアとの協業解除や仕入先、販売先の買収を受けてサービス計画を一部変更したものの収益の急速な回復は見込めず、2月には収益の早期回復を最優先とするためにWiMAX事業を一時的に凍結するなどした再生計画を明らかにした。
今回、YOZANは今後も新たな収益を確保する可能性に乏しいとして、18日に同社取締役会において6月30日をもってWiMAX事業を正式に廃止することを決定した。なお、WiMAX事業の2008年3月期における売上高は300万円で、同社の同期売上高7億6700万円のうちの0.39%。営業利益、経常利益ともに9億2700万円の赤字であったという。
今後は、同社の主力事業である280MHz帯を使用したマルチキャスト事業に経営資産を集中させ業績回復に努めるほか、設備を有効活用すべくデジタルデバイド対策の無線LAN網を構築している事業者と協業を継続するとしている。また、WiMAX事業に関わる資産については設備売却を前提とした交渉を他社と行なっているとしているほか、速やかに事業廃止届を関係省庁に提出するとしている。
■ URL
ニュースリリース(PDF形式)
http://www.yozan.co.jp/ir/dl.php?id=530&dl=0&la=news_jp
YOZAN
http://www.yozan.co.jp/
■ 関連記事
・ YOZANが業績低迷で事業再編、WiMAX事業は凍結
(大久保有規彦)
2008/06/19 20:15
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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