韓国のサムスン電子は、環境に配慮した海外向け携帯電話2モデル「W510」と「F268」を発表した。
「W510」は、トウモロコシから抽出されたバイオプラスチックで作られた携帯電話。サムスンとしては初の試みとなり、石油で作られた通常のプラスチックと比べて環境に優しい原料だとしている。
さらに、鉛や水銀、カドミウムといった重金属も使われておらず、水溶性のコーティングが施されている。
「F268」は、端末の充電器やヘッドセットなどのアクセサリー類に、BFRsと呼ばれる臭素化難燃剤やPVC(ポリ塩化ビニール)などが含まれておらず、満充電されるとコンセントを抜くようアラームで通知する機能などが用意されている。米環境保護局(EPA:the US Environmental Protection Agency)および米エネルギー省のEnergy Starという省エネガイドラインにも準拠する。
「W510」は韓国向けに、「F268」は中国市場向けに6月にも提供される。
なお国内では、ボディ素材に植物原料プラスチックを採用したFOMA端末「N701iECO」などが過去に登場している。海外では、ノキア製「Nokia 3110 Evolve」において、充電が終了するとアダプタを抜くよう通知される機能が発表されている。
■ URL
ニュースリリース(英文)
http://www.samsung.com/us/aboutsamsung/news/newsIrRead.do? news_ctgry=irnewsrelease&page=1&news_seq=9191& rdoPeriod=ALL&from_dt=&to_dt=&search_keyword=
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(津田 啓夢)
2008/06/17 18:05
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