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NECは、携帯電話とインターネット対応の情報機器をペアリングできる技術を開発した。簡単な操作になるよう配慮された仕組みとなっている。
今回開発された技術は、「アドホック端末ペアリング技術」と呼ばれるもの。ユーザーが手持ちの携帯電話と、ゲーム機やパソコン、店頭のキオスク端末などの情報機器を結びつける(ペアリングする)ための手続きそのものとなっている。
手順としては、携帯電話と情報機器に備え付けられている「ペアリング実行ボタン」を同時に押すだけとなる。ペアリング実行ボタンを押すと、インターネット経由で専用サーバー(ペアリングサーバー)に接続する、携帯電話と情報機器からのリクエストを受け付けたサーバーでは、受信時刻が一定基準以内であれば、2つの機器を結びつける。
同時にペアリング実行ボタンを押したユーザーが他にも存在する場合、他人の携帯電話とペアリングしてしまう可能性がある。このケースへの対応策として、NECの技術では、情報機器に複数の画像を表示させ、手持ちの携帯電話の画面に表示されている画像を選べばペアリングが成立するようにしている。画像を選ぶという手法を採用したことで、同社では「子供からお年寄りまで、誰でも安全に利用できる」としている。
また、ペアリングした自分のパソコンから、通話相手のパソコンに資料などを送れるよう、セッション制御技術も用意されている。これは、相手と携帯電話で通話してからデータを送信するという流れになっており、一連の流れの中で「通話の成立」「会話で相手を認識」「携帯とパソコン(情報機器)のペアリング成立」と3種類の認証が行なわれることから、なりすましを防止したセキュアなデータのやり取りが可能という。
「アドホック端末ペアリング技術」では、携帯電話と情報端末がインターネットに接続されていれば利用できる。同社では今後、コミュニケーションに役立つ技術を利用したサービスにおいて、同技術の利用を目指す。13日まで幕張メッセで開催されている「Interop Tokyo 2008」に出展されているほか、フィンランドで開催される国際学会で発表する予定。
■ URL
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0806/1302.html
(関口 聖)
2008/06/13 14:51
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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