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シャープ 常務取締役 通信システム事業本部長の長谷川 祥典氏
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夏モデルは10機種45バリエーションをラインナップするシャープ製端末
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10機種45バリエーションで業界最多とした
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シャープは、夏モデルとして展開する携帯電話について、製品説明会を開催した。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルからそれぞれ発売される機種の位置付けに加え、今後の戦略も語られた。
発表会では、シャープ 常務取締役 通信システム事業本部長の長谷川 祥典氏がプレゼンテーションを行なった。長谷川氏は携帯電話に対するこれまでの取り組みを紹介した後、ワンセグ対応モデルは23機種をラインナップし、累計で1000万台を出荷したことを報告。ワンセグモデルの市場シェアでは約3割のシェアを獲得しているとアピールした。
夏モデルのラインナップでは、注力した点としてユーザーインターフェイス(UI)を挙げ、「さらに進化したUIの第1弾が、SH906iのタッチパネル」と紹介した。同氏は「直感的に使えることにこだわっている」としたほか、方向キー部分でポインタの操作が行なえる「光タッチクルーザー」なども紹介。地図専用キーを装備したソフトバンクの「923SH」についても、「本格的に地図情報が使われるには、こういうやり方がいいのではないか」と述べて、ワンボタンで地図情報が利用できる手軽さが利用の拡大につながるとした。
また、生活に根ざした身近な部分での機能として、覗き見防止機能を進化させた「新ベールビュー」を取り上げた。正面からコントラストを改善し、左右のみならず上下方向からの覗き見防止にも対応し、絵柄は複数種類から選べ、さらにアニメーションも採用するといった進化した特徴が紹介された。メールやブラウザなどと連携する辞書機能や、ウェルネスケータイ「SH706iw」で採用した脈拍センサーといった取り組みも紹介し、さまざまな使い方を広げていく考えが明らかにされた。
「新たな文化の広がり」とした部分では、携帯電話とは異なる業界との取り組みの例として、「923SH」で実現した液晶テレビ「AQUOS」との連携にも触れられ、携帯電話の操作でテレビがインターネットに接続され、携帯電話でテレビが操作できる様子が紹介された。
このほか、リフレクトバリアパネルやドルビーモバイル、名刺リーダー、トリプルくっきりトークなどの好評を得ている機能は、順次採用機種を拡大していく方針が示された。
同氏は個別に夏モデルの特徴を紹介した後、「10機種、45のバリエーションは業界最多の品揃え」と語り、マルチキャリア体制でさらに強化されたラインナップをアピールした。
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ワンセグモデルは約3割のシェアを獲得しているという
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注力するタッチパネルのUI
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新ベールビューは上下方向(横画面での左右)にも対応
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AQUOS連携はY!ボタンの長押しで起動
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■ 中国市場にメーカーブランドで本格参入
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中国向け端末「SH9010C」
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中国本土の市場に本格参入する
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台湾・香港ではキャリアブランドで展開
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長谷川氏からは、今後の携帯電話事業への取り組みも明らかにされた。その中で同氏は海外展開について触れ、台湾および香港で現地キャリアからAQUOSケータイが販売されていることを紹介。さらに、「中国本土に参入する」として、ソフトバンク向けモデルをベースにしたサイクロイドスタイルの端末をメーカーブランドで展開する方針を示した。
同氏は中国市場への本格参入について、「液晶テレビのAQUOSが好評で、ブランド力が向上している。中国は富裕層も増えており、そういった層に使ってもらいたい。ハイエンドモデルから参入する」と語り、販路についても現地の携帯電話専売チェーンで販売を行ない、やがては大手の量販店でも販売を行なっていく意向が明らかにされた。
その後行なわれた質疑応答の時間では、中国市場への参入に質問が集中する形となった。中国のみならず海外市場では、日本の端末メーカーは大きな成功を収めることなく撤退してきた過去を持つが、こういった歴史的事実からの懸念に対し、長谷川氏は「大きな原因は販路。うまく販路を選び、在庫のコントロールや実売状況をつかみながらやっていく」とした。同氏は「意図しない(正規ではない)経路で中国に持ち込まれた我々の端末が好評で、テレビの販売部隊に販売の要望が来たりもしていた」といった事実も明かし、商品自体は好評であるとして、「最初から大きく伸びるとは考えていないが、浸透を図り、いずれは大きな市場にしていきたい」と長期的に取り組んでいく方針を明らかにした。
また、日本市場での販売が決まったアップルの「iPhone」については、「新しいデバイスということで、話題になり、市場も盛り上がるのではないか。ユーザーのUIに対する意識も、もっと高まるだろう」とし、特徴的なタッチパネルの操作が市場に影響を与えると予測した。一方、「日本の携帯の文化として、メールがある。メールが使いやすいかは携帯を選ぶときの大きな基準になっている。メールの使いやすさとタッチパネルの使いやすさを追求していきたい」とも語り、SH906iなどで取り組むタッチパネルの操作をさらに進化させていくとした。
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■ URL
シャープ
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080612-a.html
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(太田 亮三)
2008/06/12 17:28
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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