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GPS対応、新サービスも利用できるAQUOSケータイ「923SH」

923SH
 シャープ製「923SH」は、サイクロイド機構を採用したAQUOSケータイ。新サービスの「着デコ」「ダブルナンバー」に対応する唯一の機種となる。発売は7月上旬以降の予定。

 ディスプレイが横に倒れるサイクロイド機構を採用し、液晶テレビのブランド名を冠するAQUOSケータイ。ソフトバンクでは、「第5世代AQUOSケータイ」と位置付けている。カメラやディスプレイなどのスペックが高く、さらにさまざまなサービスに対応しており、発表会でソフトバンクの孫社長は「いま考えられる機能はすべて入れた」と紹介している。

 ディスプレイには3.3インチ、フルワイドVGA(480×854ドット)解像度のNewモバイルASV液晶を搭載。NTSC比120%の高演色バックライトに加え、表示色数は前モデル(26万色)を大きく上回る1,677万色の表示に対応している。このほかワンセグ機能としては、通常は毎秒15フレームのワンセグ放送映像を、ソフトウェア補完により毎秒30フレームとする「なめらかフレーム補完」、録画中の番組を生で視聴しながら巻き戻す「追っかけ再生」機能、マルチウィンドウ機能や屋外での視認性を高める「リフレクトバリアパネル」などを搭載している。

 カメラにはAQUOSケータイとしては最大の5.2メガピクセルのオートフォーカスカメラを搭載する。レンズはズームではないが、29mm相当の広角レンズを採用している。さらに顔検出オートフォーカス機能や手ぶれ補正機能などの機能も搭載している。

 カーソルキーの中央にあるセンターキー周辺を指でなぞることでポインターを動かせる「光TOUCH CRUISER」を搭載する。光TOUCH CRUISERは光学センサを用いていて、原理としてはパソコンの光学式マウスをひっくり返したものに近いもので、操作感はSH905iなどに搭載されていた静電容量センサ式のTOUCH CRUISERに近い。


 GPSと電子コンパスを搭載し、歩行者ナビゲーションなどに対応する。専用の地図キーを押すと、GPSによる位置情報をベースとした周辺地図が表示される。このとき表示される地図はウェブベースのもので、拡大縮小や回転はしないが、画面上のピクト行に電子コンパスで計測された方位を示すアイコンが表示される。歩行者ナビゲーションとしてはNAVITIMEにも対応するが、そちらは有料のサービスとなる。NAVITIME使用時には、電子コンパスによる方位にあわせて地図が自動ヘディングアップする。

 GPSや電子コンパス(地磁気センサ)はサードパーティのアプリなどからでもアクセスできるように設計されている。たとえば、以前のシャープ製ソフトバンク向けGPS搭載機種である「904SH」のときにあった「星座をさがそ」のようなアプリは、プリインストールはされないものの、サードパーティ製アプリとして登場する可能性はあるという。

 辞書専用キーも用意されていて、国語辞典や英和辞書などのコンテンツが内蔵されている。さらに同じ辞書ツールからオンライン辞書へのアクセスも可能。アクセス可能なオンライン辞書には、日本語版のWikipediaも含まれる。ただしWikipediaはソフトバンクのサービスではないため、サービス提供に関してソフトバンクが何らかの保証をするわけではないという。

 このほか、シャープ製の液晶テレビAQUOSとの連係機能も搭載されている。「Y!」キーを長押しすると専用アプリが起動し、通常よりも少ない手順でAQUOSから「Yahoo! JAPAN for AQUOS」にアクセスできる。さらにそのまま923SHをAQUOSのリモコンとして利用することも可能になっている。

 サービスとしては最新サービスである「着デコ」と「ダブルナンバー」にも対応する。これら2つのサービスについては、現状では923SHのみの対応となる。このほかにもおサイフケータイ(S! FeliCa)や海外ローミング(GSM)、Bluetooth、フルブラウザ、音楽再生機能、HSDPA(3Gハイスピード)などのサービス・機能に対応している。

 大きさは約50×113×18.6mm、重さは約135g。連続待受時間は約350時間、GSMは約320時間。連続通話時間は約250分、GSMは約240分。サブディスプレイは約0.6インチのモノクロ有機EL。4GBまでのmicroSDHCカードに対応している。ボディカラーは、ワインレッド、ブラック、ネイビー、クリアホワイト、シルキーピンクの5色となっている。


ブラック ネイビー

シルキーピンク クリアホワイト

ワインレッド

■フォトギャラリー



URL
  ニュースリリース
  http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2008/20080603_06/page_02.html


(関口 聖, 白根 雅彦)
2008/06/03 15:37


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