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2008年1Qの世界携帯市場、西欧が初のマイナス成長

 米調査会社Gartnerは、2008年第1四半期の世界の携帯電話市場の調査結果を発表した。西欧では、調査開始以来初めて前年同期比割れを記録している。

 2008年第1四半期の世界の携帯電話市場では、前年同期比13.6%増となる2億9,430万台が販売された。エリア別では、西欧において前年同期比16.4%減の3,590万台と、2001年に調査が開始されて以来初めてのマイナス成長となった。

 また、日本は、前年比10.1%減の1,320万台を記録。ガートナー・ジャパンのアナリストは、マイナス成長の要因として、前年の同時期にはワンセグや音楽プレーヤー機能などの強いトピックがあったものの、2008年の第1四半期には成長を加速させるような機能が登場しなかったことをあげている。なお、W-CDMA端末は、2007年第1四半期の63.2%から30%未満にまで減少。HSDPA方式の端末は、1.9%から35%超にまで拡大した。

 エリア別市場で著しい成長をみせているのは、インド、韓国、東欧、中東、アフリカ、ラテンアメリカなどで、いずれも前年同期比20%以上の成長を遂げた。北米市場は2.4%と微増に留まっている。

 メーカー別のシェアは、第1四半期に1億1,520万台を販売したノキアが39.1%でトップ。前年同期の35.5%からさらにマーケットシェアを拡大した。2位はサムスンで、販売台数は4,240万台、シェアは14.4%(前年同期12.4%)。3位のモトローラは2,988万台を販売、シェアは10.2%(前年同期18.4%)となった。以下、LG電子とソニー・エリクソンが続いており、前年同期のシェアと比較すると、サムスンがモトローラを抜いて2位に、LG電子がソニー・エリクソンを抜いて4位に上がり、韓国メーカーの勢いが目立っている。



URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=680207


(津田 啓夢)
2008/05/29 12:52


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