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イー・アクセス決算会見、イー・モバイルの業績も明らかに
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説明を行なった安井氏
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イー・アクセスは14日、2007年度の決算説明会を開催した。決算の概要はイー・アクセス代表取締役社長の安井敏雄氏が説明した。なお、携帯電話事業を展開するイー・モバイルは、2007年6月に連結対象から外れ、持分法適用子会社となっている。
イー・アクセスの連結決算を見ると、売上高は前年同期比20.1%増の675億6,400万円、営業利益は前年同期比576%増の70億9,200万円となった。また当期純損失は63億5,100万円。ADSL事業の動向を見ると、解約率は1.88%で、前年度より低い数値となった。また、イー・モバイルとのセット販売や提携パートナー増加で、市場シェアは14.3%に拡大している。
イー・モバイルが連結対象から外れるとともに、商品開発部門がイー・アクセスに移管されたことで新設されたデバイス事業については、売上高が155億3,300万円、営業損失が10億5,600万円となった。安井氏は、デバイス事業について「イー・モバイルに対して7機種提供したが、効率的な開発で、イー・アクセスの売上に大きく貢献した」と評価した。デバイス事業に対する2008年度の見通しについては、売上高は300億円程度と見られており、営業利益の具体的な想定値は明らかにされなかったものの、利益率は1~3%程度になる見込みという。
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決算ハイライト
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今年度業績の見通し
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■ イー・モバイルの決算
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イー・モバイルの決算ハイライト
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イー・モバイル千本氏
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一方、イー・モバイル単体の決算短信は発表されていないが、安井氏から2007年度の決算概要などが紹介された。それによると、売上高は145億円、営業損失は382億1,000万円となった。また設備投資額は982億1,000万円となった。2008年度の業績予想も詳細な資料は公開されていないが、同社では売上高が850億円、当期純損失が440億円、設備投資が650億円程度と見ている。
ARPUは4,500円弱とのことで、2008年度も4,500円を割ると見られている。契約数は2007年度が終わる3月末時点では約44万だったが、4月末時点で50万3,900人に達した。安井氏は「財務状況を見るとEBITDAは徐々に改善すると見ている。人口カバー率は80%となっており、国内のドコモ網を使ったローミングは、現在全国の95%をカバーしている。立ち上げから基地局建設、端末開発、加入者獲得、そして障害もない運営で、私は感動するレベルのものだと思っている」と述べた。
今後の端末ラインナップについて、イー・アクセス取締役会長でイー・モバイル代表取締役会長の千本倖生氏は、「我々はデータ通信を主軸にしており、音声通話サービスは付加的な機能。既存のキャリアはボイスが主軸。この違いに基づいて展開して端末戦略が明らかになっていくが、それによって徐々に『あ、イー・モバイルの戦略はそういうことか』と理解してもらえるだろう。いずれ、改めてはっきりと(イー・モバイルの戦略を)認識してもらえる端末を出していく」と述べた。具体的な端末展開については触れられなかったが、2008年度はデータ通信端末が7割、音声通話対応端末が3割という形になるという。
契約数については、今後1年間で100万の新規契約獲得を目指すとのことで、2008年度終了時には140万契約を目指す。
このほか会見では、アッカ・ネットワークスが時間外取引で自社株式を取得したことについて、あらためて法的手段を含む対応を検討していると説明が行なわれた。
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イー・モバイルの財務データ
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イー・モバイルのバランスシート
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サービスエリアの状況
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他のデータ通信分野からの集客を目指す
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■ URL
イー・アクセス 決算短信(PDF形式)
http://www.eaccess.net/press_img/6557_pdf.pdf
イー・モバイル
http://emobile.jp/
(関口 聖)
2008/05/14 18:37
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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