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国民生活センターは、携帯電話が水に濡れることで発生する不具合について、検証結果とユーザー向けのアドバイスを記した文書を公開した。あわせて電気通信事業者協会(TCA)への要望も示している。
同センターによれば、全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)に対して過去5年間で1,013件の水濡れ故障に関する苦情相談が寄せられている。その内容は「雨の中、ズボンのポケットに入れていたら故障した。この程度の水濡れで故障するのは欠陥品ではないか」「水濡れ判定シールが反応していないのに、水濡れでの腐食とされ、補償されない」といったものだった。
そこで同センターでは、ユーザー489人を対象にしたアンケートを実施。たとえば防水機能の有無については、2割近くのユーザーが防水機能事態を知らなかった。また、携帯電話を使う中で、2割のユーザーに水没経験があり、1割のユーザーは覚えがないにもかかわらず、店頭で「水濡れしている」と指摘されたという。
同センターでは、雨の中での使用や濡れた手で繰り返し触れるなどのシチュエーションを再現して実験を行ない、注意表示についても調べた結果、ユーザーに対しては「水で濡れる使い方を日常的に繰り返すと不具合の原因になる。故障した場合は有償修理になったり、修理を断られたりすることがあるので注意する」「水で濡れる使い方をする人は防水対応の機種を選択する」とアドバイスしている。
また、TCAに対しては、「取扱説明書に禁止事項と記された使い方をしている人が多かった」「実際の使用時には雨がかかるなど水で濡れる場合が多い」といった点を指摘するとともに、水濡れで故障するケースの周知徹底や、軽微な水濡れでは不具合が起こらないようにすること、また水濡れ故障時にはユーザーに一方的な負担をさせないように要望している。
■ URL
報道発表資料
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20080508_1.html
(関口 聖)
2008/05/08 16:18
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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