LG電子の「PRADA Phone by LG」が6月より日本でも発売される。NTTドコモより「PRADA Phone by LG(L852i)」の名称で、ドコモ製品取扱店で販売される予定。
「PRADA Phone by LG」は、世界的なファッションブランドであるプラダとLG電子の提携によって生まれた3G携帯電話。2007年3月に欧州市場向けに発売され、その後、世界40カ国で80万台が販売されている。キーパッド非搭載のタッチパネル式ディスプレイを採用したシンプルなデザインで、ピュアブラックのボディカラーが印象的なモデルとなっている。
バッテリー容量は900mAhで、通話時間は約140分、静止時の待受時間は約350時間となる。大きさは101×54×12.7mmで、重さは92g。なお、ドコモの通常の携帯電話と同様に、キャリアブランドの製品として投入される。
【お詫びと訂正】
初出時、「The PRADA Phone by LG(L852i)」および「ドコモショップ限定で販売」と記載しておりましたが、その後、発表内容の訂正がありました。正しくは「PRADA Phone by LG(L852i)」および「ドコモ製品取扱店で販売」となります。お詫びして訂正いたします。
LG電子のチャン・マ氏は、2007年にスペインで行なわれた「3GSM World Congress Barcelona 2007」で発表して以来、現在44カ国で販売しており、今回の日本での販売が45カ国目になると話した。欧州などでは昨年春にすでに製品が投入されており、日本市場への参入に時間がかかった理由として、日本市場が非常に洗練された市場であり、ユーザーが高品質なものを求める傾向にある点をあげた。このため、現行製品に少し手を加えて販売するのでは不十分と判断したという。
日本向けのモデルは海外のGSM版やCDMA版とは異なり、W-CDMA方式を採用し、下り最大7.2MbpsのHSDPAをサポートする初の「PRADA Phone by LG」となる。海外メーカーのモデルだが、iモードへの対応やデコメールや絵文字など、日本の携帯電話に標準搭載される機能は基本的に用意されている。
プラダのジャコモ・オヴィディ氏は、「プラダのロゴが付いているものでしか味わえないものを提供する」と話す一方で、今回の「PRADA Phone by LG」が単にプラダの名前を貸すようなライセンス商品ではなく、LG電子とイチから端末を作り上げていったことを説明。プラダの中心顧客層は30~40代となり、プラダは今回の「PRADA Phone by LG」を通じて、若者層に対してもプラダ製品を届けていくという。
なお、国内の端末はドコモの製品として販売されるが、プロモーションなどはプラダとLG電子が行なう予定。気になる販売価格については明言を避けたが、海外では日本円にして9~11万円程度で販売されている。国内モデルもこうした価格帯が予想される。
【追記】
9日、NTTドコモからも「PRADA Phone by LG」が発表された。ディスプレイは65,536色表示のTFT液晶、ディスプレイ側のカメラは30万画素のCMOSセンサーを装備する。2in1や10MBのiモーション、ソフトウェア更新の自動更新機能、電話帳お預かりサービスなどは非対応とアナウンスされた。