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今回発表された「OPAST」は、広告主と媒体社との間で市場のように機能する「アドマーケットプレイス」型の広告プラットフォームとして提供されるサービス。既存のアドマーケットプレイスと異なる点として、広告主・広告代理店に対し、広告出向業務の効率化が可能になる仕組みが提供されるのが特徴。広告配信形態も、タイプの異なる2種類が用意され、広告予算の最適化を実現するとしている。 広告出向業務の効率化としては、広告配信実績などから分析されたデータを広告主が参照でき、広告出向の企画作成など支援する仕組みを提供する。 配信形態は「ニーズマッチ配信」「オファー配信」の2つが用意される。ニーズマッチ配信では、広告主は媒体を詳細に限定せず広告を出稿し、広告に対してニーズがあると分析された媒体に自動的に広告が配信される。バナー、テキスト、GIFアニメーションなど、個別の広告毎にニーズが分析される。課金タイプはクリック課金型となる。 オファー配信は広告主が媒体を指定するもので、ニーズマッチ配信よりも優先されて配信される。一定量の露出を確保したい場合などに加え、掲載期間の指定も可能で、ほかのマス媒体と連動させる場合にも利用できる。課金タイプはインプレッション課金型となる。
サーチテリア 代表取締役社長兼CEOの中橋 義博氏は、「OPAST」について、「アドマーケットプレイスでの各社の声を取り込み、マッチング配信の仕組みを融合させたもの」として、「新しい広告商品ではなく、新たなモバイル広告のプラットフォームという位置付け」と紹介した。
アドマーケットプレイス型を採用した点については、パソコン向けのインターネット広告市場でアドマーケットプレイスが「徐々にメインストリームになりつつある」とするものの、「OPASTは既存のアドマーケットプレイスとは似て非なるもの。広告枠を受発注するだけではなく、出稿業務の効率化と、広告出稿予算の最適化の2点を重要視して開発した」と語り、さまざまな形式の広告を扱えることや実績値などの分析データを参照できることなどから、広告の無駄打ちが低減されるとし、「OPAST」の広告プラットフォームとしての新規性をアピールした。
また、市場全体の話題として、モバイル広告市場に対するフィルタリングサービスの影響について、同社の中橋氏は、「肯定的に捉えている」との認識を明らかにし、「広告主から見ると、未成年より成年に購買力があり、費用対効果も高いと考えられる。（フィルタリングサービスで）広告価値、意味が向上するだろう。一時的にインプレッションへのダメージはあるだろうが、質的に盛り上げることは可能」として、フィルタリングサービスの広告業界への影響は長期的に見て限定的であるとの考えを示した。 ■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.searchteria.co.jp/news/pr20080423.html 「OPAST」紹介ページ http://www.searchteria.co.jp/service/opast/ （太田 亮三） 2008/04/23 15:56 | |||||||||||||
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