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GMOがコンテンツ流通の新会社設立、アクロディアと提携

 GMOシステムコンサルティングは21日、デジタルコンテンツの流通・販売を支援する子会社「GMOデジタルコンテンツ流通株式会社」を設立した。新会社設立に伴いモバイル対応を強化し、携帯電話向け組込みソフトベンダーのアクロディアとの資本および業務提携も行なわれる。

 新会社のGMOデジタルコンテンツ流通では、携帯電話やパソコン向けデジタルコンテンツのASP型販売システムなどを供給する。資本金は1,000万円で、代表取締役社長には服部直人氏が就任する。GMOシステムコンサルティングでは、Webシステムの受注開発や、パソコン向けのデジタルコンテンツ販売ASP「デジタルコンテンツ王」などを事業展開しており、今回、ASP事業を切り分けて子会社化した格好だ。

 新会社設立に伴い、「デジタルコンテンツ王」が携帯電話をサポートする。GMOデジタルコンテンツ流通は、携帯向けミドルウェアを供給するアクロディアと業務資本提携し、アクロディアの「VIVID UI」とデジタルコンテンツ王を連携する。

 「VIVID UI」は、NTTドコモ、au、ソフトバンクに導入されているミドルウェアで、携帯電話のメニュー画面が変更できるなど、柔軟なユーザーインターフェイスが提供できるもの。デジタルコンテンツ王の携帯対応に伴って、携帯電話に使い易いインターフェイスが提供できる。

 このほか、アクロディアは、第三者割当によるGMOデジタルコンテンツ流通への増資を引き受け、携帯向けのコンテンツビジネスについてパートナーシップを結ぶ。


アクロディアと業務資本提携 提携により携帯をサポート 両社の実績

デジタルコンテンツ王の特徴 デジタルコンテンツはパッケージから、ネットや携帯が主流に まずは一般サイトへ供給

携帯対応でさまざまなコンテンツが提供可能に 自前で課金システムを用意することなく利用できる 今後のスケジュール

GMO熊谷氏、デジタルコンテンツに課金モデルを提供

熊谷氏

糸山氏
 発表会に登場したGMOインターネットの代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は、GMO
のこれまでの事業について、「一貫してインターネットの情報量を増やすビジネスを展開している」と説明。さらに、「インターネットの情報量が増えれば、より便利になり、さらに情報が増えればも利便性も増えてくる。ユーザーはこれまでのテキストや画像主体から、YouTubeやGyaOなどの動画を見るようになってきている。しかし、YouTubeなどのCGMには課金モデルがない状況だ。一部の大企業はコストをかけてやっているが、我々は日本の企業や個人へ動画の課金モデルを提供したい」と新会社の設立意図を語った。

 なお、デジタルコンテンツ王は、現在、約70の企業や個人事業主に提供されているという。熊谷氏は「コンテンツの流通量がネットの便利さの量であり、それはユーザーの笑顔の量だと思う。今後もグループを挙げて日本のインターネットを発展させていきたい」と抱負の述べた。

 また、GMOシステムコンサルティングの代表取締役CEOの糸山日出男氏は、携帯への対応が不可欠だとし、アクロディアとともに、携帯電話に次世代の動画流通プラットフォームをすると語った。

 アクロディアの代表取締役社長兼CEOの堤純也氏は、VIVID UIについて説明し、携帯電話の機能向上などによって、使い方がわかりにくくなっている中で、VIVID UIでインターフェイスが着せ替えられるとアピールした。

 さらに、iPhoneのインターフェイスについても言及し、「感情に訴えかけるような、使っていて気持ちいいもの。我々のVIVID UIも同じことが実現できる」と話し、iPhoneがアップルが一元的に提供している統合型に対し、アクロディアは他社と連携しながらユーザーに気持ちよさが提供できると語った。

 また、動画への展開について、「もっと直感的に動画が見られるようになればいい」と述べ、VIVIDムービーという動画を取り込めるインターフェイスを提供するとした。

 GMOデジタルコンテンツ流通の代表取締役社長になった服部直人氏は、ASP事業について説明し、コンテンツが早く簡単に配信可能で、価格が抑えて中小規模の事業者も導入できるとアピール。

 まずは、課金モデルを持たない一般サイト(勝手サイト)などに展開し、その後公式サイトなどにも視野を広げていく方針だ。当初はVIVID UIを使った販売アプリが用意され、将来的にはブラウザベースの仕組みも用意していくという。売上目標は9,000万円。


アクロディアの堤氏 服部氏

ViVID UIとiPhone VIVID UIのサービス事例 動画を使ったユーザーインターフェイス

エフェクトの拡充 エフェクトによる画面遷移 VIVID UIの可能性

インターフェイスをパーソナライズ 技術ロードマップ


URL
  ニュースリリース
  http://pr.gmo.jp/article/20080421_3281.html


(津田 啓夢)
2008/04/21 15:26


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