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「Tokyo Prom Queen」をアピール
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ライツエンタテインメント、および関係7社は17日、ビルボードライブ東京にて、インターネットとモバイルサイトを中心に配信されるWeb短編ドラマシリーズ「Tokyo Prom Queen」の制作・配信発表会を行なった。会見には監督や出演者13名、そして主題歌を歌ったリア・ディゾンが出席し、撮影時のエピソードなどが語られた。
■ 米Webドラマのリメイク版を、ネットとモバイルで配信
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ミステリーサスペンスなWebドラマ「Tokyo Prom Queen」
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日本リメイク版の出演者たち
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「Tokyo Prom Queen」は、携帯電話やパソコンを通じて視聴できる、1話90秒、全80話からなるWebドラマ。ライツエンタテインメント、ドコモ・ドットコム、JVCエンタテインメント、ニューズ・ブロードキャスティング・ジャパン、NECビッグローブ、ガーコの出資、ならびにミクシィの協力をうけて、Prom & Sam製作委員会が製作した。内容は、米国Webドラマ「Prom Queen」の日本リメイク版となる。
オリジナルの「Prom Queen」は、元ディズニーCEOであるマイケル・アイズナー氏が製作。昨年4月に米国で配信されるや、全米で1,500万回視聴され、エミー賞にもノミネートされたという。
US版は高校が舞台だが、日本版では脚本を日本向けにリライトし、大学の国際学部を舞台に、プロムパーティ(ダンスパーティ)をめぐる80日間を描く。ある学生の携帯宛に届いた1通の謎のメールを発端に、恋愛、友情、裏切り、スキャンダルなど、人間関係が複雑に絡み合ったミステリーサスペンスに仕上がっている。ストーリーに2人の教授が絡む点がUS版とは異なるという。
監督は「インディアンサマー」の佐藤太。脚本は「天然少女萬」の金子二郎。出演者は大塚シノブ、杉野希妃、矢吹春奈、斉藤未知、ジョジィー、吉田セイラ、辻沢響江、徳山秀典、三上真史、森廉、藤田玲、河野朝哉、柳ユーレイら13名。
また、主題歌はリア・ディゾンが歌う「Under the Same Sky」。プロモーションビデオがドラマ本編でも登場予定で、挿入歌として「NEXT MUSIC」とタイアップしたインディーズ作品が使用される。使用楽曲は「music.jp」で着うたフルとしてダウンロード可能になる。
配信開始は5月7日。Tokyo Prom Queen公式サイトのほかに、mixi、JJ★NET、music.jp、MOVIEFULL、BIGLOBE、YouTube、NEXT MUSICなどで、80日間連続配信される。mixiは毎晩午前0時、その他のサイトでは午後12時に更新予定。
携帯電話向けの配信は、1話が約3~5MB以内に収められており、ドコモのiモーション対応端末(903の一部以降)で視聴可能。その他については、各配信媒体にゆだねられるという。
また、インターネットや携帯電話向けの配信と同時に、FOXチャンネルでは22時55分からUS版と日本版を同時に放送される予定。4月下旬には竹書房よりアメリカ版の書籍が、今秋にはUS版/リメイク版ともに、JVCエンタテインメントからDVDが発売予定となっている。
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「Prom」(プロム)にふさわしく、パーティドレスとスーツ姿で整列する出演者たち
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河野朝哉「90秒という決められた時間の中で演技するのは勉強になった」
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藤田玲「90秒だったが、普通のドラマとしてやれたんじゃないかなと思う」
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森廉「どんな演出になるんだろうと疑問だったが、監督にお会いして、普通にできた」
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三上真史「キャストやスタッフの仲もよく、参加できたことが楽しかった」
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徳山秀典「監督のことをすべて信じて、何も考えずに、自分にできることをやらせていただいた」
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柳ユーレイ「楽しい作品に仕上がっていると思う。毎日90秒、楽しんでもらいたい」
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吉田セイラ「みな同世代だったので撮影当日から仲良くなった。恋人役の柳ユーレイさんは、本当に好きになりそうだった」
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■ 出演者勢ぞろい。リア・ディゾンも英語でコメント
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ビデオメッセージを寄せたマイケル・アイズナー氏
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キャストが役柄のままmixiでドラマと連動した日記を投稿。ユーザとコミュニケーションを図る
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発表会の冒頭、オリジナル版を製作したマイケル・アイズナー氏がビデオメッセージで登場。「『Prom Queen』は、ティーンの悩みや喜びをミステリータッチで描いている。英語で製作されたアメリカ版の放映だけでなく、日本語版の製作も決定した。各話90秒という短いドラマで、ネットや携帯、CS放送などで配信される。日本版はさらに魅力的なドラマになるだろう。みなさんが『Prom Queen』を楽しんでくれることを心より期待している」と挨拶した。
次いでProm & Sam製作委員会から、マーティン・ロバーツ氏が登壇。「ドラマは時間軸に沿って展開され、1話ごとに謎かけ謎ときがちりばめられており、見るものを飽きさせない内容。インターネットと携帯電話に配信するが、同時に大手ポータルなどでも配信し、どこで見ても同じドラマが見られるようにしている。また、アメリカではSNSとしてMy Spaceが活用されたが、日本ではmixiを使い、キャストが配役のまま日記を書き、ユーザがドラマに擬似参加できる双方向にコミュニケーションをとる予定。さらに、ドラマを見ながら、出演者のファッションや音楽、ライフスタイルなど、若い製作陣を使ってハイティーンにリーチする仕組みにしている」とドラマの特徴やプロモーションについて解説した。
監督の佐藤太氏は、苦労した点について「リメイクにあたり、シナリオを日本の文化にあわせるのが大変だった。また、90秒の中で、飽きさせない、毎回何かキーワードを盛り込むなどの情報を詰め込まなくてはならない点、セリフも90秒内に収まるようにしなければならない点に苦労した」としながら、「ロケ地である尚美学園大学の協力で非常にいい作品になった。ビジュアル的にも絵になる学校で、アイデアも生まれて助かった」と作品の仕上がりに自信を見せた。
また、出演者の多くが同世代ということもあってか、出演者からは非常に和やかな雰囲気で、各自が参加できた喜びや、役どころ、エピソードなどが語られた。
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ビジネススキームを解説したマーティン・ロバーツ氏
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エピソードを語る監督の佐藤太氏
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ジョジィー「待ち時間にはトランプなどのゲームをして楽しかった。仲良くさせてもらった」
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斉藤未知「みなとすぐ仲良くなれた。撮影場所が自分の通う大学だったので、本当の学校の友達のような感覚で、楽しい撮影だった」
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矢吹春奈「現場はワイワイとにぎやかで楽しかった。監督から『小芝居をするな。お芝居をしろ!』といわれたのが印象に残っている」
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「プロモーションビデオもミステリアスな仕上がりですよね」といわれるが「まだ見てないんです~」とリア・ディゾン
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主題歌「Under the Same Sky」を歌ったリア・ディゾンは、ドラマの主題歌を彼女自身が選んだという。その理由について「台本を読んで、内容はミステリーだが、その根底には愛があるので、『Under the Same Sky』が合うと思った。また、とても好きな曲なので、これをきっかけにたくさんの人に聞いてもらいたかったから」とした。
Prom & Sam製作委員会では、「Tokyo Prom Queen」シーズン2のほか、秋には同じく1話90秒で視聴できるドラマ「Sam Has 7 Friends」の制作・配信も行なう予定という。
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杉野希妃「自分が演じたキャラクタは、みなから『最悪!』といわれていたが、心の奥で愛を切望するキャラクタだったので、自分は愛情を持って演じられた」
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大塚シノブ「二重人格という難しい役どころで、90秒の中で演じるのは大変だったが、監督やカメラマン、スタッフに支えられて、面白い作品になったと思う」
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辻沢響江「こんなに若い子に混じってどう対処していいかと思ったが、意外とキャピキャピとした自分を見てちょっとびっくりした。ナチュラルで楽しい現場だった」
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出演者全員が登壇する際、転倒して出演者を驚かせた謎のキャラクタ。「はじけるジャクソン」というらしい
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パーティドレス姿の女性陣に助けられる、ちょっとおいしい「はじけるジャクソン」
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■ URL
ライツエンタテインメント
http://www.rights-en.jp/
(すずまり)
2008/04/18 13:29
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