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ウィルコム、Vista搭載の小型端末「WILLCOM D4」
「Ultra Mobile WILLCOM D4」を手にするウィルコム喜久川社長
WILLCOM D4
ウィルコムは、Intelの小型端末向けCPU「Atom」を搭載し、OSにWindows Vistaを採用したシャープ製の端末「Ultra Mobile WILLCOM D4」を発表した。型番は「WS016SH」。6月中旬に発売される予定。
W-OAM対応のW-SIMがサポートされ、イヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを使い通話が可能。別売りの電話型Bluetoothハンドセットも用意される。無線LANはIEEE802.11b/gがサポートされ、別売りのクレードルでは有線LAN接続も利用可能。
OSにはVistaを搭載しながら、ウィルコムの通話サービスをソフトウェアでサポートする。本体にマイクを搭載しないため、通話を行なうにはイヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを利用する。Windowsにログオンしている間、音声通話の発着信が可能で、電話帳はWindows付属の「Windows アドレス帳」を使用する。Vistaの休止・スリープ状態などログオン中以外に着信があった場合は、通話は行なえず、着信履歴が残る。本体にバイブレーション等の通知機能は搭載されていない。
ライトメールがVista上のソフトウェアで用意され、電話番号をもとにしたショートメッセージのやりとりが行なえる。pdx.ne.jpドメインで提供されているウィルコムのEメールサービスは、Windowsに付属する「Windows メール」でやりとりを行なう。どちらのメールサービスもプッシュ配信に対応する。
電界強度の表示や通話、ライトメール、電子メールの開始、マナーモードの設定を行なえるVistaのガジェットが用意されており、デスクトップ上でこれらの機能を確認したり手軽にアクセスしたりできるようになっている。
本体はスライド式でキーボードが現われるタイプで、ディスプレイ側はスライドさせた後に角度付けて起こすことも可能。ディスプレイのみが露出した状態を「Viewスタイル」、キーボードをスライドさせた状態を「Inputスタイル」、ディスプレイに角度をつけて置いた状態を「Deskスタイル」と呼んでおり、利用シーンに応じて3つのスタイルを選択できる。
ディスプレイはタッチパネル対応の5インチ、1,024×600ドット(WSVGA)、262,144色表示のTFT液晶で、LEDバックライトが採用されている。ディスプレイの両脇にはボタン部が設けられ、左側にマウスボタンを2つ、右側にはスクロールとポインタ操作が可能なタッチパッドが搭載される。
OSはWindows Vista(Home Premium with Service Pack 1)で、パソコンで利用できるサービスの多くを利用可能。W-SIMが装着されていない状態でも利用できる。「Microsoft Office Personal 2007 with Microsoft Office PowerPoint 2007」をはじめ、「ウイルスバスター2008 90日版」や「NAVITIME」もプリインストールされる。Windows ReadyBoostには対応しない。
セキュリティに関するアップデートなどは、通常のパソコンと同様、Windows Updateを通じて入手できる。「D4」に搭載されるソフトフォンなど個別のソフトウェアのアップデートについては、ウィルコムかシャープから提供される見込み。
遠隔操作で本体をロックできる「リモートロック」に対応。ライトメールでロックを指示するメールを本体に送信すれば、Windowsへのログオンができなくなる。
搭載CPUはAtom Z520(1.33GHz)で、無線LAN機能と合わせ、世界で始めてインテルのCentrino Atomプロセッサー・テクノロジーを採用した通信機器となる。メモリは1GB(固定)で、40GBのHDDを搭載する。オートフォーカス対応の198万画素カメラがディスプレイの背面に装備され、名刺リーダーなどの機能も利用できる。外部メモリとしてmicroSDカードスロットを装備する。SDスピードクラス Class3以上には対応しておらず、著作権保護機能、高速転送機能には対応しない。
ワンセグもサポートされ、伸縮式のアンテナを装備。ワンセグ視聴ソフトウェアとしてピクセラの「StationMobile」が用意されており、EPGからの予約録画やデータ放送の視聴が行なえる。
本体はBluetooth Ver2.0+EDRがサポートされるほか、外部端子として平形イヤホンコネクタ、拡張端子、USB端子を装備。USB端子(miniABコネクター)は別売りの変換コネクターを使用すれば、DVDドライブやキーボードなど、Vistaでサポートされている様々なUSB機器を接続できる。
このほか、RSSリーダーや使用頻度の高いソフトをすぐに起動できるランチャー機能も用意されている。
なお、「D4」は“第4のデバイス”という意味で、「電話機」「データ通信カード」「スマートフォン」に続くデバイスという意味が込められている。
バッテリーの持続時間は、開発中につき明らかにされていない。なお、標準バッテリーに加え、3倍のサイズとなる大容量バッテリーも用意される。別売りのクレードルは大容量バッテリー装着時でも使用でき、大容量バッテリーのみでも充電できる。
閉じた状態の大きさは192.3×84×25.9mmで、重さは約470g。
ウィルコムストアでの販売価格は、「W-VALUE SELECT」で新規・一括購入の場合で128,600円。新規で24回払いの場合、頭金が39,800円、毎月の実質負担金が2,100円。どちらの場合も、実質の購入価格は90,200円となる。機種変更価格は、利用期間が10カ月以上の場合、新規契約の価格と同じ。それ以外の機種変更価格は現在未定。
W-SIMを含まない、「Ultra Mobile WILLCOM D4」単体の販売も検討されており、その場合の価格は12~13万円になる見込み。
スライドさせたところ
ディスプレイ側を起こして固定できる
背面には足があり、指の当たる部分に滑り止め加工。右半分がバッテリーカバー
閉じた状態の上側。左からカメラのシャッターボタン、画面回転ボタン、電源ボタン、イヤホンマイク端子
右側面。グレーのパーツは伸縮式ワンセグアンテナの先端部分。写真でその下側にはスタイラスペンも収納されている
端末下部には拡張端子とminiABタイプのUSB端子。拡張端子にはカバーが付く
端末左側面にW-SIMスロットとmicroSDカードスロット
ワンセグ用アンテナを伸ばしたところ。アングルフリータイプで角度は自由に変えられる
別売りのクレードルに装着したところ
クレードルの背面と別売りの大容量バッテリー。クレードルは両側面にもUSB端子を備える
大容量バッテリーと専用の背面カバー
「D4」に搭載されるAtomのCPUとチップセット
デスクトップでソフトフォンを起動したところ。右側にはガジェットも確認できる
ガジェットから「ライトメール」ソフトウェアを起動したところ
ワンセグはピクセラの「StationMobile」で視聴できる
ランチャーメニューでよく使う機能にすばやくアクセスできる
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URL
ニュースリリース(ウィルコム)
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/04/14/index.html
ニュースリリース(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080414-a.html
ニュースリリース(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3416
ニュースリリース(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2008/080414a.htm
「WILLCOM D4」特設サイト
http://www.willcom-inc.com/d4/
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(太田 亮三)
2008/04/14 13:56
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