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夏野氏
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4月9日、KLab本社の会議室において、Flashで構築された携帯サイトのコンテスト「第1回 ケータイFlashサイトデザインコンテスト」の審査会が開催された。この中で、審査員として参加していたNTTドコモ執行役員の夏野剛氏は、自身の進退について、同社を辞める方向であることを明かした。
同氏は「辞めてしまうが、(iモードが)さらに良くなっていく仕掛けは残す」と語った。なお、時期や詳細、今後の方針について明言を避けたが、今後は通信関連業界ではなく、同業界を含むより大きなフィールドへ活躍の場を求めていく見通し。
iモードやクレジットサービス「DCMX」などの仕掛け人の1人として知られる夏野氏は、ドコモのiモード事業を牽引するキーパーソン。ドコモのシリーズ型番に「i」を付けた人物だ。iモードサービスを皮切りにドコモの端末戦略にも関わり、904iシリーズまでは夏野氏が発表会のプレゼンテーションを行なっていた。しかし、昨年末の905i/705iシリーズの発表ではその姿は見られず、去就が注目されていた。
なお、夏野氏は審査会の席で、携帯電話へのFlashの導入について、「限界のあるケータイの操作性を何とか解消できないか? と考えた。たくさんの応募をいただいて非常にありがたい」とコメント、携帯業界に漂う閉塞感について、「一部の報道(日経新聞)では、携帯電話業界全体にふん詰まり感があるように報じられているが、2007年度のiモードのパケット収入は増収で、コンテンツも伸びている」と話し、ユーザーが活発に利用している状況を説明した。このほか「iモードは、古くからやっているサイトは常に客が来る状態。今後は他のサイトももっと伸びる。辞めてしまうが、さらに良くなっていく仕掛けは残す」と話した。
また、コンテストの主催であるKLabの代表取締役社長 CEOの真田哲弥氏は、応募されてきた携帯向けFlashサイトの傾向として、「思った以上にレベルが高いと感じた」と語っていた。「第1回 ケータイFlashサイトデザインコンテスト」は、プロ/アマを問わず、優れたケータイFlashサイトを募集するデザインコンテスト。最優秀賞には50万円の賞金が用意される。今回の審査会を経て、今後結果が発表される。
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KLabの真田氏
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審査会の模様
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■ URL
ケータイFlashサイトデザインコンテスト
http://contest.klab.org/flash/
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・ KLab、Flash Liteを使った携帯サイトデザインコンテスト
(津田 啓夢)
2008/04/09 20:00
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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