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NTTドコモは、長崎県の対馬北部で国際ローミング対応の携帯電話を利用すると、海外の通信事業者の電波をつかんでしまい、国内でも国際ローミングが適用される場合があることを明らかにした。
長崎県の対馬は、佐渡、奄美大島に次いで国内3番目の面積を持つ大きな離島。海峡を挟んで、北側は朝鮮半島に、南側は壱岐島や九州に面している。対馬のこうした地理的な環境から、島北部において海外の通信事業者の電波をつかんでしまい、国際ローミングが適用されてしまう場合があるという。
ドコモ広報部では、海外事業者の電波を必ずつかんでしまうわけではないとした上で、陸上よりも海上でつかんでしまう場合が多いとしている。また、陸上においてもつかんでしまう可能性を否定していない。現時点でユーザーから数件の報告が上がっているという。
こうした状況を受けてNTTドコモ九州では、海外の通信事業者に電波角度を変えるよう要請している。また、ドコモ九州の請求書に同封されている小冊子「DoCoMo NOW!」や、対馬空港などでも今回の事象に対して注意を呼びかけ、国際ローミングを非設定にする方法などを紹介しているという。さらに、万が一国際ローミングが適用された場合でも、SMSで国際ローミング地域に入ったことが通知されるという。
このほか、ソフトバンクモバイルでも、対馬およびその沿岸で国際ローミング対応端末を利用した場合、ローミング料金が適用される場合があるとして、7日、Webサイトで注意を呼びかけている。
同社広報部によれば、現時点でユーザーから報告は受けていないとのことだが、国際ローミングが適用されてしまう可能性が絶対ないとは言い切れないため、告知することになったという。KDDIでは、今回のような事象は「確認されていない」とコメントしている。
対馬やその沿岸は、釣り人が多数訪れる観光地でもある。ユーザーはローミングを非設定にするなど、事前に準備してから向かったほうがいいだろう。
■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
お知らせ(ソフトバンク)
http://mb.softbank.jp/mb/information/details/080407.html
(津田 啓夢)
2008/04/07 18:34
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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