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【 2009/06/26 】
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ドコモ、多機能志向の「らくらくホン プレミアム」
らくらくホン プレミアム
NTTドコモは、おサイフケータイ機能やGSM、ワンセグなどの機能を搭載する富士通製FOMA端末「らくらくホン プレミアム」を開発した。4月発売予定。
今回開発された「らくらくホン プレミアム」(F884i)は、富士通製の90Xiシリーズのように、画面が横に90度回転する機構を採用し、さまざまな機能を搭載しながら、シニア層に向けて使い勝手を追求したモデル。ベースになったモデルは「F905i」だという。
メインディスプレイは、3.1インチ、240×432ドットで、26万2,144色表示のTFT液晶、サブディスプレイは約0.9インチ、96×60ドット、モノクロSTN液晶となる。microSDカードスロットを搭載し、外側に約320万画素、内側に約32万画素(記録画素数約31万画素)のCMOSカメラを搭載する。カメラ機能はディスプレイを左に倒すことでも起動する。
ワンセグ機能は、予約録画なども可能となっており、画面を右に倒すとワンセグ機能が起動する。このほかおサイフケータイ(iモード FeliCa)や、GSM方式、FOMAハイスピード(HSDPA)、エリアメール、ソフトウェアアップデートの自動更新機能、GPS機能などに対応している。ただし、2in1やプッシュトーク、直感ゲーム、指紋認証センサーなどは非対応となっている。
メニューボタンを押すと呼び出せるメインメニューは、リスト型、9分割アイコン型、9分割アイコン(文字表記)型と3種類から選べる。従来のらくらくホンシリーズで培われたノウハウは、ワンセグやおサイフケータイなど、ハイエンドな部分にも活かされており、たとえば画面を横にしてワンセグを見ていても、終話キーでワンセグ機能を終了すると画面上には「画面を縦にしてください」との案内が出る。また、おサイフケータイ関連では、プリセットアプリのDCMXやEdyのiアプリのメニュー体系は、らくらくホンシリーズのメニューをベースにしたものが採用されている。
大きさは約109×50×20mm、重さは約140g。連続待受時間は、3G網で約335時間、GSM網で約215時間(いずれも歩数計ONの場合)。連続通話時間は、3G網で約140分、GSM網で約155分。ボディカラーは、レッド、ゴールド、ブラック。
レッド
ゴールド
ブラック
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月額210円の「音声入力メール」
音声入力メールで「おつかれさん げんきですか」と喋ったところ、ほぼ正確に認識
905iシリーズでは音声入力機能が用意されているが、「らくらくホン プレミアム」では、アドバンスト・メディアの音声認識技術を採用した機能として「音声入力メール」が提供されることになった。
「音声入力メール」は、メール本文の作成時に話しかけて文章を入力するというもの。メールの本文入力時にカメラ起動キーを押すと音声入力に切り替えられる。仕組みとしては、端末上の音声認識エンジンが特徴的なポイントを抽出し、そのデータをサーバーに送信する。サーバー上で、あらかじめ用意された辞書と照らし合わせたり、音響状況を分析したりして、認識した文章を携帯電話側に送り返すという流れになる。「明日は、どこへ行く?」と話した場合、読点(、)で少し間を空けて喋ると、サーバー側では「読点か句点か」などと判別しづらいため、端末側に戻される文章は、アンダースコアで表記され、ユーザー自身が選ぶことになる。
仕組み上、必ずパケット通信が発生することになるが、パケ・ホーダイやパケットパックの対象となる。パケットパックを契約していない場合の料金は、5秒で10.5円程度になるという。
「音声入力メール」の利用料は月額210円。初回契約から30日間は無料となる。
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ハイエンドでも使いやすく
らくらくホン プレミアムを手にする永田氏
ドコモは17日、都内で「らくらくホン プレミアム」の発表会を開催した。同社執行役員 プロダクト&サービス本部 プロダクト部長の永田 清人氏がプレゼンテーションを行なった。
永田氏は「らくらくホンは、『しんせつ』『かんたん』『見やすい』『あんしん』の4つのキーワードを中心にして企画してきたが、これまでにシリーズ累計1,258万台(2008年2月末時点)に達した。ニーズを探ると、基本的な機能をもっと使いやすくして、という声がある一方、いろいろと新たなことにチャレンジしたいという声もある。しかし、新しい機能を使いたいのに、シニア層にぴったりなケータイがない。ハイエンドさ、高機能さは、難しくなったり複雑になったりしがちだが、らくらくホンシリーズの使い勝手を損なうことなく、新機能の取り入れを基本コンセプトに据えた」と述べた。つまり、昨年4月に発売した「らくらくホン ベーシック」や、従来型モデルの最新機種となる「らくらくホンIV」だけではなく、ハイエンド志向でアクティブに動くシニア層に向けた第3の路線として、今回“プレミアム”に位置付けたモデルを投入したことになる。
プレゼンテーション後半には、共同開発の富士通から、常務理事 モバイルフォン事業本部 副本部長の大谷 信雄氏、デザイン監修を務めた日本デザインセンター代表取締役の原 研哉氏がトークセッションの形式で参加し、それぞれ「らくらくホン プレミアム」に込めた思いを語った。
大谷氏は、「苦労したのは、最新のF905iをベースにしつつ、高機能さと優しさを両立させること。そしてもう1つはデザイン。いかに使いやすくするか、大変苦労した」と述べた。
富士通の大谷氏
デザイン監修の原氏
一方の原氏は「これからの携帯電話は、若年層向けでタッチパネルが出てくるだろうが、従来型のボタン操作も進化して長持ちするのではないか。この携帯電話は、野球のピッチングに例えると、スローなボールをど真ん中のストライクに投げるという、非常に普通なところを目指した。そこまで行くとデザインとして主張する部分は消える。あまりにデザイン性が消えてしまい、大谷氏には『(ブラックモデルを指して)硯箱みたいだ』と言われたこともある。むしろデザインが消えるものが一番先進的ではないか」と語った。
「硯箱みたい」と評したことについて、大谷氏は「F905iは、アッパー(ディスプレイ側ボディ)がアルミ素材、キー側ボディが二色成型技術を使っている。そのために生じた、アッパーとキー側ボディの段差や隙間を原さんは『気に入らない』と改善を求めてきた。F905iの開発時に大変したヒンジ部分に対して更なる工夫、と言うことで非常に大変だったが、なんとか段差も隙間もない形状にできた。結果的にブラックモデルは硯箱風とも言える外観になったが、大変綺麗なデザインになったと考えている」と、デザイン面での開発経緯を明らかにした。
このほか、質疑応答の際に、海外展開について尋ねられると、大谷氏は「海外の携帯電話は、まだiモードのような文化がない。またアルファベット中心の世界で、文字サイズや画面サイズに対してユーザーの反応が鈍いという課題はある。ただし、海外にらくらくホンのような製品はなく、今後、富士通が海外に展開することがあれば、ヒントや武器になる商品だと認識している」と述べた。
左回転でカメラ、右回転でワンセグ起動。この割り当ては変更できない
リスト型、アイコン型、文字のみのアイコン型と3種類のメニュー
ワンセグ機能を終話キーで終了させると「画面を縦にしてください」と表示
左側面
右側面
キー配列
ワンセグ用アンテナを伸ばしたところ。指紋センサーはない
ヒンジ部
先端部
決定キーを押すと表示される「便利ツール」。決定キーから、という手法らくらくホン プレミアムが初採用
GPS対応
らくらくiメニュー
おサイフケータイメニュー
DCMXのiアプリもらくらくホン風
Edyのアプリもプリセット。らくらくホン風メニューに
GSM対応で、海外渡航時にはデュアルクロック。手動設定すれば日本でも利用できる
メールメニュー
ワンセグメニュー
番組表アプリのフォントサイズが大きい
録画機能もサポート
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URL
ニュースリリース(らくらくホン プレミアム)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080317_00.html
(関口 聖)
2008/03/17 14:50
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