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フルキーボード搭載のHTC製スマートフォン「S11HT」

S11HT
 イー・モバイルは、HTC製の音声通話対応端末「S11HT」を3月28日に発売する。愛称は「EMONSTER(イーモンスター)」。イー・モバイルの音声通話サービスを新規契約時に購入でき、価格はベーシック(年とく割)契約で67,980円、新にねん契約で43,980円(うち24,000円を24カ月払いの割賦も可能)。3月1日より予約受付が開始される。

 S11HTは、台湾のHTCが「HTC TyTN II(タイタン・ツー)」として欧米で販売するモデルのイー・モバイル版。OSにWinows Mobileを搭載するスマートフォンで、音声通話だけでなく、S11HT上でのネット利用、USB接続したパソコンからのネット接続にも利用できる。

 通信方式はW-CDMA/HSDPAに対応し、音声通話に加え、下り最大3.6Mbps、上り最大384kbpsのデータ通信が行なえる。テレビ電話はサポートされない。W-CDMAはイー・モバイルの採用する1.7GHz帯のみの対応で、国内外での3Gローミングには対応しない。

 4バンドのGSM機能も内蔵し、将来的にはGSMによる国際ローミングにも対応する予定だが、イー・モバイルと海外キャリアとの契約やS11HTの海外認証が調整中のため、どのような形で国際ローミングに対応するかは未定だという。なお、発表会の説明員によると、S11HTはSIMロックフリーで販売される予定だという。

 S11HTをモデムとしてパソコンと接続し、パソコンからネット接続を行なえる。パソコンからネット接続した場合も、S11HTだけでネット接続したときと料金などは変わらない。WindowsパソコンとはUSBとBluetoothの両方で接続できるが、Mac OS XパソコンとはBluetoothによって接続できる。Bluetoothは2.0+EDRがサポートされる。このほかにもIEEE802.11b/gの無線LAN機能も搭載し、無線LAN経由でインターネット接続も行なえる。


スライドしたところ 閉じたところ

 S11HTはスライド式フルキーボード搭載のPDAスタイルとなっている。2.8インチ、QVGAのディスプレイは、タッチパネルになっている。フルキーボードをスライドさせた状態では、ディスプレイをチルトさせる(傾ける)こともできる。

 OSはWindows Mobile 6 Professional Edition 日本語版で、HTC独自のUI、「HTC Touch」も搭載している。タッチパネルディスプレイは、スタイラスによる操作も可能だが、指によるタッチやスライド操作も受け付ける。HTC Touchにより、多くの操作をスタイラスなしでも行なえるようになっている。このほかにも本体側面にジョグホイールが搭載されている。


キーボードをしまった状態。大きさは通常のケータイより一回り大きい程度 キーボードをスライドさせた状態

ディスプレイを立ち上げていない状態 ディスプレイを立ち上げた状態

キーはQWERTY配列でハイフンなどの記号はFnキー同時押しとなっている キーはフレームレスのドーム形状

 メールはPOP・SMTPを利用できるが、イー・モバイル自身が提供する新サービス「EMnet」(月額315円)を契約すれば、付与される「~@emnet.ne.jp」のメールをMMSの形で送受信できる。EMnetのメールはプッシュ配信で受信も可能となっている。

 ソフトとしては、Internet Explorer MobileやOutlook Mobile、Office Mobile、Windows Media Player Mobileなどを搭載し、ActiveSyncなどWindows Mobileの標準機能を利用できる。日本語入力システムは標準のIME。このほかにも自由にソフトをインストールできる。

 GPSにも対応しており、NAVITIMEによるナビゲーションサービスを利用したり、モバイルGoogleマップで自分の位置を表示させられる。GPS機能は、ネットワークを併用するA-GPSではないが、ネットワークが使える場所では、ネットから衛星の軌道データをダウンロードすることで素早く位置検索を可能にする「クイックGPS」機能を利用できる。

 メインカメラには300万画素のCMOSを搭載し、最大で2048×1536ドットの静止画を撮影できる。オートフォーカスにも対応。サブのインカメラではVGA解像度の撮影が可能。microSDカードにも対応する。説明員によると、SDHCによる8GBのカードの動作も確認しているという。

 本体下端のミニUSB端子で、パソコンとの接続や充電、イヤホンマイクの接続を行なう。USBホスト機能はサポートしない。ACアダプタやUSBケーブル、イヤホンマイクは同梱される。

 本体のサイズは112×59×19mmで、重さは190g。連続待受時間は最長約350時間で、連続通話時間は最長約264分。


左側面。ジョグホイールやOKボタンが搭載されている 右側面。電源キーやシャッターキーがある

下端。microSDカードスロットとUSB端子(電源・イヤホン兼用)がある スタイラスは右側面の下に収納されている

背面にカメラを搭載 発表会ではUSBでパソコンとつなぎ、インターネットに接続するデモも行なわれていた

HTC Touchの標準ホーム画面 指でも操作しやすい大きなアイコンを採用するランチャーなどがある 電話も指によるタッチだけでかけられるようになっている

Windows Mobile標準のUIも混じっている メーラー画面。SMS/MMSやパソコンとのシンクロ、POPアカウントからのメールなどが並ぶ


URL
  ニュースリリース(イー・モバイル)
  http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=518
  ニュースリリース(HTC、PDF形式)
  http://www.japan.htc.com/press/pdf/0225_TyTN%20II_JPN_final%20for%20distribution.pdf

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(白根 雅彦)
2008/02/25 14:43

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