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ソフトバンク孫氏、春モデルは「本当の意味でフルラインナップ」

ソフトバンクモバイル 代表取締役社長兼CEOの孫 正義氏
 ソフトバンクモバイル 代表取締役社長兼CEOの孫 正義氏は、28日に行なわれた発表会で壇上に立ち、春モデルの幅広いラインナップを大々的にアピールした。

 孫氏は冒頭、「会話からインターネットに進化している」と携帯電話の進化の方向性について触れ、「新しい時代にはソフトバンクのケータイ。より解き放たれた選択肢を提供するという、我々の企業カルチャーがより多くのユーザーに支持される時代がくる」と新しい端末ラインナップに自信を見せるとともに、「ボーダフォン時代には機種の少なさなど、さまざまな問題点を指摘されたが、徹底的に直してきた。華やかでワクワクする、一歩進んだ品揃えを紹介したい」と幅広い種類を取りそろえた春モデルを紹介した。


922SH

 孫氏からは、各端末の特徴などが個別に紹介された。その中で「インターネットマシン 922SH」については、「企画から参加した端末。ボイスからインターネットに変わっていくことを象徴している端末ではないか。新しい時代の携帯電話を象徴するもの」とし、ブログユーザーにもオススメとした。同端末の搭載される電子辞書機能については「電子辞書を買う必要は無くなった」とし、「絵文字などの日本の優れた機能とワンセグ、インターネットが融合した」と自信作であることを示した。


920P

 NTTドコモから発売されている「P905i」に似たデザインの「920P」については、「P905iはドコモの中でも一番の売れ筋の機種。そのVIERAケータイが私どもからも発売されことになり、大変期待している」とコメント。5メガピクセルのカメラや国際ローミング機能、映像技術などをアピールした。


921T

 「REGZAケータイ」として紹介された「921T」については、有機ELを搭載したワンセグ対応端末であることがアピールされ、「ワンセグを見るのは、これからは有機ELの時代が来るのではないか。これはその先駆け」と、有機EL搭載端末の拡大も示唆した。


821SC

 「821SC」については、「徹底的に女性を意識して作った。幅49mm、縦99mmで女性の手にも持ちやすい。有機ELでワンセグに対応した」と女性向けであるという内容を紹介。「同じワンセグでもソフトバンクからのものは進んでいる」として、各チャンネルの現在の放送内容を画像のプレビューで一覧表示する機能が解説されたほか、カメラの機能などが解説される「かんたんナビ」で細かな機能の意味も分かりやすくなっているとした。また同端末では、当初の5色展開に加えて追加色を投入する意向も明らかにされた。


「FULLFACE 2 921SH」のタッチ操作を孫氏がデモ 「お風呂でメールを打つのに世界一打ちやすいキー」(孫氏)と紹介した「822T」

822T

 防水機能を搭載した「822T」では、「一番こだわったのは、お風呂でメール」と分かりやすい利用シーンをアピール。「お風呂でメールを打つのに世界一打ちやすいキーになっている」とお風呂での使い勝手を強調し、「他社のも比べたが、822Tはお風呂でメールがガンガン打てる」として、「お風呂で長湯に長メール」と防水機能の身近なメリットを紹介した。


822P

 ストレート型の「822P」では、同じストレート型であるauの「INFOBAR 2」と比較し、「INFOBAR 2は少し厚い。私に言わせればこちらのほうがスタイリッシュ。薄型の端末は10代のユーザーからの意向も意外に高く、スリムで、かっこよく、洗練されたもの」として薄型デザインの魅力をアピールした。


かんたん携帯 821T

 「かんたん携帯 821T」では、「今までラインアップにこういうのが無かった」と振り返り、「わかりやすさにこだわった。でか文字では企画会議にも参加し、見やすいフォントを選んだ。メニューなどのカタカナ表記も徹底的に外せと指示した。また、操作の練習機能も付いている」と詳細まで孫氏がこだわった様子を紹介した。


X02NK

 「X02NK」については、ミクシィにワンボタンで画像を投稿できる機能や、カールツァイスのレンズによる高画質な写真機能、GPS搭載で海外にも対応したナビゲーション機能などを紹介。「海外に行っても迷わず、綺麗な写真を撮り、そのままミクシィに投稿できる。いろんな機能を使いたい若いユーザーに一押し」とした。


機能拡充された子供向け端末「コドモバイル 820T」 「かんたん携帯 821T」は、これまで無かった種類の端末

ひとつの機能にスポットライトをあてた「株ケータイ」も新機軸のひとつ

「THE PREMIUM TEXTURE」と名付けられた「823SH」は本物の木や皮を使用する モデルがステージに登場して端末のイメージを紹介

「823SH」はさらに「JAPAN TEXTURE」として、京友禅の木村染匠、京漆器の象彦とのコラボモデルも登場する こちらは和服のモデルが登場して紹介

ティファニーとのコラボレーションモデル

 ティファニーとの提携による10台限定のモデルでは、CMでも活躍中の上戸 彩をステージに招待。1台1,000万円という同端末を上戸彩にプレゼントすることが孫氏から発表されると、「うっそー! うっそー!」と上戸彩は驚きを隠せない様子だった。孫氏は「最高の品質のダイヤモンドを使い、このためにザ・プレミアムというシリーズがあったのではないかと言える」と述べて、世界を代表するブランドとのコラボレーションに自信を見せた。なお、実機は完成していないため、完成後別途披露されるとともに、表参道のソフトバンクショップに展示される見込みという。


サプライズとして登場したのはティファニーのロゴだった ダイヤモンドを400個使用、1,000万円で10台限定のティファニーモデル。ベースは823SHとなる

上戸彩が登場、1,000万円のティファニーモデルがプレゼントされることが告げられると「膝がガクガクしてきました」と驚きを隠せない様子だったが「使います!」とケータイとしての利用を宣言していた 左から孫正義氏、上戸彩、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクの社長、マイケル・C・クリスト氏

「ブランド価値を上げ、憧れのブランドになっていきたい」

 春モデルのラインナップを一通り紹介した後は、孫氏から全体を総括したプレゼンテーションが行なわれた。孫氏は「ソフトバンクの発表会はまるでファッションショーとも言われるが、新しい、女性のワクワク感を提供していきたい」と語り、華やかな演出とともに女性にも受け入れられるラインナップを揃えたとした。

 同日となる28日にはauも春モデルの発表会を午前中から開催していたが、午後に開催されたソフトバンクの発表会ではこの内容を受け、機種数、色数、国際ローミング対応、ワンセグ、有機ELなどさまざまな項目でソフトバンクが最も多いラインナップになっていることを強調した。

 質疑応答では、iPhoneの投入について問われると、「以前から交渉しているかしていないか、興味があるかないか、どちらもノーコメントとしており、その方針通り」と答えるに止まり、方針や方向性は明らかにされたなかった。

 端末のバリエーションについて、共通プラットフォームの導入で他社の端末は内容が横並びになっているとの孫氏の発言を受け、ソフトバンクモバイルの共通プラットフォーム「POP-i」(ポパイ)の進捗が問われると、孫氏は「いくつかのメーカーで開発中」とし、今回のラインナップではまだ「POP-i」が採用されていないことを明らかにした。パソコン用のデータ通信における定額制プランの導入については、ネットワークに対する負荷への懸念もあり、「検討はしている」とするにとどまった。

 孫氏は春モデルを振り返り、「単に技術を追い求めるのではなく、ブランド価値を上げ、憧れのブランドになっていきたい。クオリティ、高級感も求めていきたいし、ワクワク感、シニアユーザーの感動も提供していきたい。もっと自由で幅広く、インターネットのような自由。ソフトバンクの思想に近いが、今回のラインナップはそういう意味で、高速から高級まで、まさにフルラインナップ」として、バリエーション豊かなラインナップに自信を見せた。


機種数など3キャリアで1番をアピール 機能面でもラインナップの充実をアピール


URL
  ニュースリリース
  http://www.softbankmobile.co.jp/corporate/news/press/2007/20080128_09/

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(太田 亮三)
2008/01/28 23:56

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