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PALTEK、picoChipのWiMAXフェムトセルをデモ
PALTEK ネットワークソリューションディビジョン ゼネラルマネージャー 林孝雄氏
PALTEKは19日、picoChip DesignsおよびWintegraの担当者を招き、「次世代ワイヤレスソリューション」と題した記者会見を行なった。
会見では、まずPALTEKのネットワークソリューションディビジョン ゼネラルマネージャーの林孝雄氏がWiMAXフェムトセルについて説明した。同氏によれば、WiMAXは広域エリア向けの高速ワイヤレス通信の規格ではあるが、「基地局と端末の距離があまり離れていると難しい」(減衰)、「たくさん人数でシェアするとスピードが下がる」(基地局当たりの人口カバーの削減)などが課題だという。また、利用の大半を占める屋内使用において電波を到達させる必要性もある。こうした課題に対し、狭い範囲のカバーを想定し屋内利用が中心のフェムトセルであれば、高い通信速度を経済的に保証できるとともに、基地局開発費や設置・運用コストの低減といった要求にもマッチするとしている。
2007年12月には2.5GHz帯の免許割り当て、以降1年ごとにモバイル・ワイヤレスのトピックが並ぶ
モバイル標準とその対応
picoChip 最高執行責任者(COO) ピーター・クレイドン氏
picoChipから参加したのは最高執行責任者であるピーター・クレイドン氏。同社はワイヤレスアプリケーションをターゲットにしたマルチコアDSPを製造しているほか、統合開発ツールや、リファレンスデザインなども手がける。主力チップには、フェムト~ピコセル向けの「PC202」、ピコセル~バックホール向けの「PC205」、中規模ベースステーション(BS)~ハイエンドBSまでをカバーする「PC203」がラインアップされている。
picoChipの製品ラインアップとセグメント
フェムトセルは単機能の製品よりもADSLゲートウェイやWi-Fi等の機能を統合した製品として普及すると予想している
WiMAXフェムトセルリファレンスデザインのデモンストレーション機材
今回は、PC205を用いたWiMAXフェムトセルリファレンスデザインを用意し、デモンストレーションを行なった。WiMAXフェムトセルのデモは以下のような構成となる。LANにストリーミングサーバとASNゲートウェイシミュレータ、WiMAXフェムトセルリファレンスボード(のIP側)が繋がれ、そのWiMAXフェムトセルからは(電波は利用できないため)WiMAX用のアンテナ線が伸びる。そのアンテナ線は実際のワイヤレス通信を想定し減衰させるためのアッテネータを挟んだ形で、クライアントPCに挿入されたPCカード型WiMAXカードのアンテナ端子に引き込まれていた。デモンストレーションは、ストリーミングサーバから映像を送信し、WiMAX経由でクライアントが受信・再生。クライアント側では1.2~1.3Mbps程度のスピードで映像を受信していた。
クライアントがWiMAX接続した際のステータス
ストリーミングサーバから平均1.3Mbpsでデータを受信し再生していた
リファレンスボードはノートブックPCと並べても大差ないサイズであるが、担当者によれば市販段階のフェムトセル端末であればこの1/3程度のサイズまでサイズダウンできるとのこと。中央付近に搭載されているのがPC205で、このチップはPHYとMACを統合しているほか、ARMのCPUコアも含む。クレイドン氏は、フェムトセルにおいては、コストがパフォーマンスよりも重要であるとし、ワンチップ化によるコスト低減で量産時には100ドルを切ると説明する。
WiMAXフェムトセルリファレンスデザインボード
フェムトセルはコストを最重要視し100ドル以下を目指す
また、今回のWiMAXフェムトセルリファレンスデザインは、Wave-1と一部Wave-2の機能を盛り込んだものとなる。Wave-2に対応した製品に関しては開発向けリリースを2008年第2四半期に予定。ただし、Wave-1の製品からWave-2へはソフトウェアアップグレードで対応できるという。Wave-2の製品では、MIMOのMatrix-A/Matrix-Bダウンリンク、CSM/MRCアップリンクに対応する。
WiMAX Wave-1とMIMOのMatrix-A、MRCに対応したPC6530フェムトセル
WiMAX Wave-2 IO-MIMOに対応したPC6532フェムトセル
Wintegra プロダクトマネージャ ユバール・ラコーマン氏
Wintegraから参加したのはプロダクトマネージャのユバール・ラコーマン氏。Wintegraでは、Wintegra製のWinMAX MACプロセッサに、picoChipのPC203をPHYプロセッサとして4基組み合わせたWiMAX/LTE BSのリファレンスプラットフォーム「WinHDP-2」を紹介した。こちらはフェムトセルではなく、ピコ~マクロセル向けの製品となる。なお、WiMAXには対応しているが、LTE向けソフトウェアに関しては現在開発中としている。今回は信号を解析するソフトウェアを組み合わせてWiMAXによる通信の様子をデモンストレーションした。
WinHDP-2の実機
基板左にWinMAX MACプロセッサ、右の4基がPHYプロセッサとしてのpicoChip PC203
WinHDP-2のデモンストレーション
WinHDP-2から送られてくるメッセージ
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URL
PALTEK
http://www.paltek.co.jp/
picoChip Designs
http://www.picochip.com/
Wintegra
http://www.wintegra.com/
(石川ひさよし)
2007/11/20 11:47
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