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京セラ、ウィルコムの基幹網をフルIP化できる新型基地局
京セラは、ウィルコムのPHSサービスにおいて、800kbpsのスループットを実現する高度化PHS基地局の量産を12月から開始する。
新型基地局は、バックボーンを完全IP化できるPHSサービス向けの基地局。従来、基地局からITX(NTTの地域網をバイパスする装置)までのネットワークはISDNとなっていたが、新型基地局では、これをフルIP化してPHSの基幹通信網全てを光ネットワークに切り替えられるようになる。
ウィルコムでは、2007年4月より高度化PHS規格「W-OAM」をベースとした通信サービス「W-OAM typeG」を提供している。現在の高度化基地局は、64QAMの変調方式に対応し、PHS端末から基地局までの無線部分を高速化をしたもの。バックボーンのネットワークはISDNのままで、全体の通信速度はISDNのスループットを超えられなかった。
新基地局では、バックボーンのネットワークをIP化できるため、さらに高速化が可能となる。「W-OAM typeG」においては最大約800kbpsのスループットが実現される。
ウィルコムでは、2.5GHz帯を使った「次世代PHS」サービスの展開を目指し、総務省に対して免許申請を行なっている。京セラでは、今回の新型基地局を導入することで、バックボーンを次世代PHSと同じ光ネットワークに置き換えられるとし、新型基地局へのリプレイスが次世代PHSのバックボーン整備になるとしている。
なお、次世代PHSについては、10月末日に実証実験を終了。2007年中にARIB(電波産業会、アライブ)での標準化が予定されているという。
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URL
ニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2007/1102.html
(津田 啓夢)
2007/11/09 18:25
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