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ソフトバンク、障がい者による障がい者のための携帯ショップ開店
ソフトバンクショップ むくの木携帯販売店。所在地:東京都葛飾区金町3-11-15
10月26日、ソフトバンクでは初となる、障がい者向け携帯電話販売ショップ「むくの木携帯販売店」が東京・葛飾区金町にオープンした。
「むくの木携帯販売店」のオープンは、2006年4月よりソフトバンクモバイルが開始した社会的投資プログラムの障がい者支援分野における、“情報通信技術を活用したNPOプロジェクト”に、NPO法人・自立支援センター「むく」が「障がい者の携帯電話勉強会を開催したい」と応募したのがきっかけ。
当初は、障がい者・高齢者向け携帯教室の開催を構想していたソフトバンクモバイルだが、「むく」とのインタビューを経て、障がい者が携帯電話に関して知りたいことが多岐にわたり、一律の勉強会ではニーズを満たさないことがわかったという。また、一般の携帯ショップでは、障がい者が時間をかけてゆっくりと説明を受けるのが難しい場合があり、健常者の視線が気になるなど、ショップに対して敷居が高いと感じている障がい者が多いことが判明。これらのニーズに応えるため、障がい者のニーズを満たす専門ショップが必要、との判断から、構想1年をかけて今回の開店に漕ぎ着けた。
「むくの木携帯販売店」は、単に障がい者が利用するだけの施設にとどまらず、障がい者自身が店員として店舗に立つ。接客やお店作り、販売業務などを通して、携帯販売業に関わらず、社会で働けるスキルを身につけ、将来的に障がい者が自立した生活を送るための訓練の場としても機能する。このため、東京都の「就労支援移行事業」に適用されている。
なお、店舗オープンの報道発表以降、全国から研修希望の障がい者の問い合わせが来ているという。宿泊施設もある自立支援センターである「むく」では、将来的には宿泊研修も受け入れる方針。ショップでは当面、在庫は持たず予約販売で運営する。
店内は一般的なショップと同様に端末が並んでいる。施設には、車いす対応のトイレや食事スペースなどもあり、ゆっくり端末が選べる
携帯アクセサリーも充実。バーコード対応のPOSレジを導入する予定で、販売業務の訓練も可能となっている
店舗入り口にはスロープも設置され、車いすでも入店できる。なお、このスロープは「むく」の別の職業訓練施設で作った手作りのもの
開店式には「むく」の利用者らが集まり、手話を交えた合唱を披露した
オープン当日は開店式催された。「むく」代表の木村利信氏は、「我々職員が障がい者の付き添いとして携帯電話を買いに行った経験から、障がい者の携帯電話購入を支援できるとよいとの思いからスタートした。ソフトバンク、行政、地域の皆さんの協力なくしてここまで来れなかった」と開店の辞を述べた。ソフトバンクモバイルの富田克一副社長は、「携帯電話の日々の進歩はすさまじい。携帯電話が今や電話だけではなくメールやおサイフケータイなど、障がい者の社会参加に貢献するツールとなっていると自負しているが、その進歩がゆえにきちんと使いこなせているか。今日のオープンは障がい者の方にはもちろん朗報となるだろうが、逆にこれまで障がい者の方をないがしろにしていなかったか。ここでの経験を元に全国のソフトバンクショップにフィードバックさせていきたい」と語った。
「むくの木携帯販売店」店長の佐藤明美さん(自立支援センター「むく」所長)は、「以前利用者さんとお台場に遠足に行ったとき1人が迷子になり、『こんなとき携帯があったらなあ』と思ったのが携帯電話に興味を持ったきっかけ。障がい者といえど健常者と同じようにカッコいい携帯、CMで見かけるワンセグケータイを持ちたいと思っている。障がい者、健常者の分け隔てなく携帯を販売していきたい」と語った。
なお、開店したての店舗は、見かけは普通のソフトバンクショップと変わらない。「利用者さんが作ったリーフを飾ったり、ストラップを販売したりいろいろ工夫していきたい」(佐藤店長)と抱負を述べていた。
むくの木 木村理事
佐藤店長
ソフトバンクモバイルの副社長 富田氏も祝辞を述べた
葛飾区が地盤の衆議院議員、平沢勝栄氏の夫人が公務中の夫に代わって出席。このほか、都議会議員の樺山卓司氏、江戸川区議の早川和江氏らが応援にかけつけた
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URL
ニュースリリース(PDF形式)
http://broadband.mb.softbank.jp/corporate/release/pdf/20071022_1j.pdf
自立支援センター「むく」
http://www9.plala.or.jp/jmuku/
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(HiRO)
2007/10/26 20:28
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